ライオン、「雨活アイデアコンテスト2018」表彰式を開催

粧業日報 2019年1月22日号 5ページ

ライオン、「雨活アイデアコンテスト2018」表彰式を開催
 ライオンは1月19日、水環境への意識を啓発する活動の一環として、全国の小・中学校を対象に雨水の有効活用に関するアイデアや具体的な活動などを募集する「雨活アイデアコンテスト2018」の表彰式をキッザニア東京で開催した。

 今回で8回目の開催となる同コンテストには、4部門に小学校149校、中学校129校、その他6団体から合計9664点の応募があり、当日は最優秀作品の受賞者8名と保護者が招かれた。なお、8年間で2111校・約6万人の生徒が参加して行われてきた同コンテストは、当初の目的が達成できたことから今回が最後になる。



 主催者を代表して挨拶に立った小林健二郎取締役上席執行役員は、「我々が販売するハミガキや洗剤といった製品のほとんどは、水がないと成り立たないため、水が大事という思いを全社員が共有しており、将来を担う小・中学生に『水の大切さ』を考えてもらいたいという趣旨でこのコンテストを実施してきた。地球上の水のうち、海水が97.5%を占めており、真水は2.5%にとどまる。その2.5%の中でも大部分が南極の氷や地下水であるため、生活水として使えるのは0.01%しかない。そうした事実を理解してもらいつつ、水の大切さや地球のこと、将来のことを改めて考えるきっかけにして欲しい」と述べた。

 作品部門では、地元で起こった水争いの悲しい歴史から水の大切さを説いた「いのちよりも水がほしい」(大恵朱実さん、小学1年)、雨水タンク設置のメリットを具体的なデータを示しながら説明した「雨水タンクの必要性」(嶺尾晏那さん、中学1年)が選ばれた。

 ポスター部門では、植物や動物たちが雨のお陰でいきいきと楽しそうに過ごしている様子を描いた「雨は生き物を成長させる」(横地満奈さん、小学6年)、雨水を集めることで水や生命を大切にしようとする姿勢を描いた「天つ水に感謝」(起塚龍玄さん、中学1年)が選ばれた。

 自由研究・自由表現部門では、雨のできる様子を可視化し、雲から地上の様子までを模型でシミュレーションした「雨を作って心を育てるそう置の実験」(伊東千織さん、小学5年)、酸性雨の降り方や中性化するまでのプロセスを研究するとともに、中和する装置の実験まで科学的な手順を踏んで行った「酸性雨の研究」(松浦礼奈さん、中学1年)が選ばれた。

 標語部門では、「雨・川・海 ひとつながりの 水の惑星(ほし)」(富田紗英さん、小学2年)、「循環(まわ)ってる 生命(いのち)と地球と 雨水と」(渡邉琴葉さん、中学1年)が選ばれた。



 最後に、同コンテストの最終審査員を務めた特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長が登壇し、「全体的にレベルがアップしており、特に小学校低学年の子どもたちによる作品が完成度や表現方法のレベルが高いと感じた。作品部門では、いろいろな状況を自分なりに勉強していて、『雨の有効活用』についての理解も深まってきている。自由研究・自由表現部門では、特に中学生の自由研究のレベルが非常に高かった。小中学生の雨に対する関心も深まっており、科学的な発想や手順を取り入れることができたのは、『雨活アイデアコンテスト』の効果が表れた結果だと捉えている」と総評した。
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