エア・ウォーター・ゾル、つくりたいを叶える新工場を初披露

週刊粧業 2019年1月28日号 7ページ

エア・ウォーター・ゾル、つくりたいを叶える新工場を初披露
 エアゾール製品と化粧品・医薬部外品のOEM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、「『つくりたい』を叶えます」をコンセプトに、昨年12月から本格稼働した新工場(茨城第二工場)の特徴を紹介するとともに、基幹事業であるエアゾールの研究技術、自社原料「微粒子コラーゲン」とそれを配合した化粧品などを展示する。

 尾上英俊社長は、「化粧品関連の展示会に出展すること自体初めて。化粧品業界の方々に当社の存在を知ってもらう3日間にしたい」と謙虚な姿勢で開催を迎える。

 エア・ウォーター・ゾルは、産業ガスを軸に様々な事業を手がけるエア・ウォーターのグループ会社で、エアゾールの業界では売上3位の大手。昨年11月に、化粧品を主体とする新工場を茨城県内に竣工して、化粧品・医薬部外品OEM事業を本格的にスタートさせた。



 新工場は、一般(非危険物)化粧品、危険物扱いの化粧品、エアゾール製品の3ラインでスタートし、将来的には9ラインまで拡張する計画だ。

 尾上社長は、「インバウンドや輸出の好調が続き、多くの化粧品工場で手一杯の状況にあり、製造を断られているとの声も聞き漏れてきている。そうしたお困りの企業担当者の来場も想定し、当社の強みとともに、新化粧品工場の生産設備・品質管理体制をしっかり伝えていく」と話す。

 既に、粘性のあるクリームなどに対応するチューブ・ジャー容器用の充填ラインの導入も構想段階にあるが、それでもまだ工場スペースに余裕があるため、「直接ニーズを引き出せる絶好の機会と捉え、新たな生産ラインの検討材料にしていく」考えだ。

 ブースでは、自社コラーゲン原料とそれを配合したオリジナル処方の化粧品も展示する。自社コラーゲンは、エア・ウォーターが北海道大学と共同研究で開発し、「古くから化粧品業界に販売してきたが、これを機に改めて紹介する。併せて処方開発ができることもアピールしていく」という。

 また、研究開発部門を持つエアゾールの技術を披露する。

 「エアゾールは当社の原点。キメ細やかでもっちりとした泡などエアゾールだからこそ叶えられる技術などを通じて、エアゾールの面白さを伝えていきたい」

 新たなビジネスにつなげることが出展の目的であることに違いないが、尾上社長は、「まずは化粧品業界で認知度を上げていくことが先決。出展を重ねていく中で存在感を高めていきたい」と改めて強調し、こう続けた。

 「タスクフォースとして研究開発や製造、営業、管理部門まで全での部門が参画し、コンセプトからデザイン・企画、展示内容、接客方法まで一から創り上げた。そのプロセスを会社の資産にして次の成長につなげていく」
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