化粧品小売業界、大手ドラッグの高級化粧品市場参入で再編進む

粧業日報 2019年2月22日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 業界再編のフェーズは導入期、成長期、成熟期、衰退期の大きく4つに分けられる。その中で、ドラッグストア業界は成熟期から衰退期に入っている。
  • 特に地域№1クラスのドラッグストアを買収する際は、慣れていないとM&A後にさらなる成長を描くのは難しい。
化粧品小売業界、大手ドラッグの高級化粧品市場参入で再編進む
日本M&Aセンター・小林大河氏
H&BC領域の業界再編を語る

 ウエルシアホールディングス(ウエルシアHD)は、ビューティケア領域における販売強化の一環として、全国で34店舗の化粧品専門店を展開するMASAYA(岡山県岡山市、高田輝彦社長)を2018年12月1日付で子会社化した。

 今回のM&Aを仲介した日本M&Aセンターの小林大河 業界再編部 シニアディールマネージャーにドラッグストア業界や化粧品小売業の再編について話を聞いた。

 ――ドラッグストア、ヘルスケア分野の業界再編についてお聞かせください。

 小林 業界再編のフェーズは導入期、成長期、成熟期、衰退期の大きく4つに分けられる。その中で、ドラッグストア業界は既に上位10社で市場シェアの70%を占めており、業界再編のフェーズは成熟期から衰退期に入っている。

 日本では、業界再編が成熟していくと上位4社に集約される歴史がある。

 家電量販店や百貨店などは既に大手4社で約90%のシェアに到達しており、国内の再編はこれ以上進まないところまで来ている。

 業界再編は一旦進むと後戻りできないのが特徴で、再編のサイクルは20年と言われている。例えば、医薬品卸業界は2000年以前に約350社存在していたが、その後約20年で大手4社に集約されている。

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