東洋ビューティ、佐賀工場は4月稼動、供給正常化も

週刊粧業 2019年2月25日号 8ページ

東洋ビューティ、佐賀工場は4月稼動、供給正常化も
 化粧品・医薬部外品OEM大手の東洋ビューティは、日本製の需要拡大を追い風に業績好調が続く中、4月1日より新たに佐賀工場(佐賀県神埼市)を稼働し、国内3拠点・4工場体制を構築する。

 増井勝信社長に新工場稼働後の成長戦略について話を聞いた。

 ――2019年4月期の進捗はいかがですか。

 増井 これまで増収増益で推移し、利益に関しては目標以上の達成を見込んでいる。

 売上は日本製の需要拡大による市場の好況も影響しているが、利益の向上は研究開発力を強化してきた成果と見ることもできる。

 企画段階から海外市場を見据える顧客が増加傾向にある中、製品によっては処方開発からアウトソーシングを依頼されることも徐々に増えている。これはODMとしての企画提案力がついてきたということ。

 引き続き、スキンケア領域の強化と、自社開発品の構成比アップを目標に、ニッチなカテゴリー市場を創造するような製品化を実現していきたい。

 ――そうした中、いよいよ新工場が稼働します。

 増井 ブランドメーカーは日本製を強みに海外市場の開拓を進めていく中で、生産性向上を目的に販売以外の部門の分業化を推し進めてくるだろう。佐賀工場は、需要が拡大する輸出対応の強化と海外取引拡大を進めて稼働率を上げていく。

 ただ、スタート時は既存の3工場で生産している一部を振り分け、各工場の供給体制の正常化を図る。また、これまで忙しい時期にはやむを得ず受注を断ってきた分もある。改めて新規顧客の獲得に向けた営業活動にも力を注いでいく。

 ――海外市場は価格競争も激しいと聞きます。

 増井 競争は激しく、ロットもケタ違いに大きいので供給責任も大きい。

 だが、化粧品は継続して売れることで製品価値が高まっていくものであり、日本製が世界から高く評価されているのは、安心で「また使いたい」と思う品質の高さにある。価格や納期を重視する余り、品質を下げるようなことはあってはならない。

 高品質なモノづくりを追求し続けることが、ひいては業界全体の発展につながると信じ、当社の考えに理解していただけるパートナー企業と「チームジャパン」の意識でグローバル市場に挑戦していく。
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