花王、13年連続で「世界で最も倫理的な企業」に選定

粧業日報 2019年3月4日号 5ページ

花王、13年連続で「世界で最も倫理的な企業」に選定
 花王は、米国のシンクタンクEthisphere Institute(エシスフィア・インスティテュート)が2月26日に発表した「World's Most Ethical Companies 2019」(世界で最も倫理的な企業)に選定された。

 高い倫理意識の堅持と実践を通じて業界をリードしてきたことが評価され、2007年に同賞が創設されて以来、日本企業としては唯一、13年連続で選定されている。

 「World's Most Ethical Companies」は、企業倫理や企業の社会的責任を専門にする米国のシンクタンクEthisphere Instituteが毎年発表しているもので、透明性、誠実さ、倫理、コンプライアンスに関する優れた成果を挙げる企業を表彰している。

 特に、「企業倫理と法令遵守に関する取り組み」「企業市民としての責任ある活動」「倫理的企業風土」「コーポレートガバナンス」「リーダーシップ・イノベーション・社会からの評価」の5つの項目について評価を行い、優れた企業を選定している。

 花王グループでは、創業者が残した「正道を歩む(誠実で健全な事業活動を行う)」という言葉を企業行動の原点とし、この考えを日々実践すべく、企業行動規範「花王 ビジネス コンダクト ガイドライン」を制定し、各国・地域の事業の特性や事例を踏まえた研修を実施し、各国のグループ社員全員への浸透を図っている。

 今回の受賞に際し、澤田道隆社長は「世界で最も倫理的な企業の1つとして、13年連続で認められたことを光栄に思う。近年、コンプライアンス経営の重要性がますます増している中で、花王グループは今後とも『正道を歩む』を貫くことを会社を支える基本と位置づけ、徹底していく」と語っている。

 今後、同社は持続的な社会に向けた3つの要素「ESG(環境・社会・ガバナンス)」に配慮した活動こそが果たすべき使命であるということを再認識し、これまで以上に積極的に取り組んでいくという。
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