グラセル、バリエーション最多の容器会社へ

週刊粧業 2019年3月25日号 8ページ

グラセル、バリエーション最多の容器会社へ
 グラセルは、2019年3月期も業績が好調に推移し、前年比約10%前後の伸長を見込む。

 谷村敏昭社長は、日本製化粧品の需要拡大への対応で容器の受注増が続く中、「協力工場への設備補強や自社検査ラインの拡充などを継続的に進めており、小・中ロットから大ロットまで柔軟に対応できる力がついてきた」と話す。

 一方、下期に入ってインバウンドの減速感とアウトバウンドの不透明感は化粧品業界全体で高まっており、「容器の納期遅延化も今年はある程度解消するだろう」との見解を示した。

 納期が正常化に向かう中で、同社は「商品力の向上」に対する意識をさらに高め、汎用タイプの新製品開発を進めて営業力強化を図る。

 既に、主力のスキンケア容器はもとより、メークアップ、トイレタリー関連の容器シリーズも充実してきた印象だが、メール便に対応する薄型やコンビニコスメ向けのミニサイズのシリーズなど、「少しひねりの効いた容器も増やしていく」(谷村社長)という。

 並行して、新たな開発投資を促進する。谷村社長は、世界的に脱プラスチック社会を目指す動きが加速化していることに触れ、「この十数年、プラスチック容器を推進してきた業界として早急に対応していかねばならない領域。来期から環境・エコに配慮した容器の拡充・開発に本格的に取り組む」と語った。

 今年1月に出展した第9回化粧品開発展でも好評だったスキンケア用の付け替え・レフィル対応シリーズなどを拡充するとともに、ガラスや紙といったプラ代替素材を使用した新型容器の開発を進める。

 それら開発製品が一堂に並ぶ本社ショールームは、昨年6月の大阪北部地震で被災したが、今年1月に展示スペースを広げて新装した。
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