ポイントピュール、独自の海洋深層水を強みに新規原料開発へ

週刊粧業 2019年4月15日号 20ページ

ポイントピュール、独自の海洋深層水を強みに新規原料開発へ
 ポイントピュールは、800種類以上の原料を活用した製品開発を行っている。

 同社の取り組みについて、大道敦社長に話を伺った。

 ――貴社の研究開発についてお聞かせください。

 大道 当社には現在、開発担当者が4名おり、毎月原料メーカーの勉強会などに出席している。

 沖縄という立地であれ、常に最新の情報を学ぶことで、研究開発力を強化している。

 当社が扱う海洋深層水との相性を知るためにも、こうした勉強会が役立っている。

 また、2018年には海洋深層水利用学会賞を受賞した。

 化粧品に関連した水の研究をしている人が少ない状況の中、水の研究を出発点としてきた当社の独自性や、久米島海洋深層水に対する高い評価が、受賞につながっていると思う。

 当社は、久米島海洋深層水のほかにも、沖縄県産の天然素材や機能成分などの800種類以上の原料を扱っている。

 最近では、天然素材に機能性やエイジングケアを加えた処方や、国産ヒト幹細胞培養液を活用した製品の引き合いが高い。

 ――ほかにどのような取り組みをしていますか。

 大道 現在、東京海洋大学との産学連携により、沖縄の長命草を海洋由来の乳酸菌で発酵した原料の研究開発に取り組んでいる。

 既に美白・保湿のデータを取得し、INCI申請も済んでいるので、新規原料として使える状態になっている。

 ――生産面はいかがでしょうか。

 大道 中国を中心に高まるメイド・イン・ジャパンの需要に加え、アジア圏に近い沖縄という好立地が影響し、国内と海外のそれぞれからの取引量が増加してきている。

 この受注に対応すべく新たな充填機・自動チューブ充填機・クリーム充填機を加えて、日産1万本以上の生産能力へ強化し、従来の3倍の生産体制を整えようとしている。

 品質についても、ISO9001:2015を取得し、安心・安全な製品を提供できるようにしている。

 加えて、第2工場建設の動きも着々と進めており、さらなる受注量増加に対応していきたい。
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