NMPA認証と薬事許可取得をサポート
――具体的にはどのようなサービスを展開していますか。
上田 まず、多数の来場者があっても、商談が順調に進まないことがある。そのため、当社が予め現地のバイヤーと複数アポイントメントをとることで、企業様の商談を円滑に進められるようにしている。限られた日程の中で、可能な限り商談を成立させるためにも、このサービスは有用だと考えている。
さらに、KOLを活用したプロモーションサービスとしては、越境ECライブコマースサービスを当日実施している。既に数十社の企業様から依頼をいただいているこのサービスは、消費者に限らず、会場に来られなかったバイヤーへ向けて製品を紹介する意味でも有効に機能している。
KOLを活用したライブコマースについては、この博覧会以外でも2つのプラットフォームで実施できるようにしている。
1つは、アリババ社のECプラットフォーム淘宝(タオバオ)での越境ECサービスで、スマホを使った生中継でライブコマースを実施している。もう1つは、テンセント社のECプラットフォーム(WeChat)で、商品を紹介する記事を配信して越境ECを実施している。
――こうした博覧会以外の支援事業としては、ほかにどのようなものがありますか。
上田 中国で化粧品を販売するにあたって、最大の関門となるのは、やはりNMPA認証取得と薬事許可取得だろう。
許認可取得に向けた申請業務は、製品の成分チェックから、資料の提出やその翻訳など、多岐にわたる。当局とのコミュニケーションも煩雑なため、申請後、許可が下りるまでに時間がかかってしまう。
また、中国で使用できる成分についてのチェックも必要になる。NMPA総局が発表する最新版の禁止成分一覧に基づいてチェックされているとはいえ、中国における頻繁な法改正の影響で、禁止成分も含有量によっては申請可能な場合がある。
そこで当社は、中国の有力薬事申請代行企業と提携し、日本人スタッフと、専門知識を有する中国人スタッフを常駐させることで、申請に対するクライアント様からの相談に応える体制を整え、煩雑な申請手続きを迅速に進めている。
また、成分についての最新情報も随時把握しているため、申請可否についても気軽に問い合わせていただくことができる。