化粧品受託製造大手の日本色材工業研究所(本社=東京都港区、奥村浩士会長)は、2017年度からスタートした「中期事業戦略ビジョン(2017‐2021)」のもと、生産能力の増強とグローバリゼーションの加速化を進めている。
今展示会では「広がり」をテーマに掲げ、今秋に3期工事の竣工で生産能力が増強するつくば工場をアピールするほか、フランスのグループ会社(テプニエ・日本色材フランス)との連携を前面に打ち出し、国内外からのさらなる受注拡大を目指す。
出展ブースの主な見どころについて、中嶋伸之営業部長と中村亮一営業部主任に話を伺った。
スキンケア・メークアップ双方で
市場ニーズ捉えたOEMを提案
ブースでは、「意匠性に富んだ製品群」「ポイントメーク」「ベースメーク」「UVスキンケア」「フランスグループ会社の製品紹介」の5カテゴリーを軸にしたOEM提案を行う。
「意匠性に富んだ製品群」では、見た目の可愛らしさやデザイン性に富んだ、市場ニーズの高いスキンケアとメークアップをそれぞれ紹介する。
スキンケアでは、水系ゲルに美容液成分でデザインを描く特殊充填技術(デザインフィラー)により、視覚を通じて美肌と贅沢感が実感でき、優れた保湿性も兼ね備えたデザインフィラースキンケア製剤を提案する。
メークアップでは、2色のマーブル模様が特徴的なリップ製品をはじめ、最近のトレンドを踏まえたアイキャッチ効果の高い製品を一堂に取り揃えることから、来場者の関心を集めそうだ。
「ポイントメーク」では、機能性に優れたマスカラ・アイライナー・チークを中心に提案する。
マスカラでは、ブラシや容器などの資材メーカーとのコラボレーションにより、中身と容器のバランスを最適化することで優れたボリューム力やカール力を実現した。
アイライナーでは、市場ニーズの高い落ちにくさを追求した製品をはじめ、7色展開のカラーアイライナーを紹介する。
チークでは、揮発性の高い成分を配合し、柔らかな使用感と軽いつけ心地にこだわった製品を取り揃えた。
「ベースメーク」では、スキンケア効果を付与したファンデーションへのニーズが高まりを見せていることを踏まえ、パウダー・リキッド・クッション・ジェル・オイルの各剤型でスキンケア効果を訴求した製品を紹介する。
「UVスキンケア」では、紫外線防御の最高基準(SPF50+・PA++++)でありながら、みずみずしさや落ちにくさを追求したアイテムを提案する。
「フランスグループ会社の製品紹介」では、スキンケアやベースメークを得意とするテプニエと、ポイントメークを得意とする日本色材フランスそれぞれの最新製品を紹介する。
「前回のCITE Japanでも日本色材フランスのアイテムを紹介したが、買収から間もない状況だったため、展示するアイテム数もごく一部に限られていた。あれから2年が経ち、その間にR&D部門ではフランスとの人的交流を積極的に促進し、当社がこれまで長年にわたって培ってきたモノづくりの技術共有を徹底して進めてきた。今回のCITE Japanでは、テプニエと日本色材フランスが持つそれぞれのユニークなアイテムを改めて紹介し、グループシナジーの創出による『メイド・イン・ジャパン』と『メイド・イン・フランス』の強みを活かした最新の製品を大々的にアピールしていく」(中村氏)