岩瀬コスファ、「未来への船出」をテーマに注目素材を紹介

週刊粧業 2019年5月13日号 11ページ

岩瀬コスファ、「未来への船出」をテーマに注目素材を紹介
 原料商社大手の岩瀬コスファは、CITE Japan 2019への出展にあたり、3題の技術発表で披露する原料に加え、様々な原料をブースに展示し来場客にアピールする。

 幅広い原料を取り扱う同社ならではの展示で、最新原料や注目商材、ニーズの高まる処方設計などを紹介する。

ブース内ではプチセミナーを開催
3種の機能性ペプチドに最注力

 同社は今回、100周年に向けて新たな船出という想いを込めて、メインテーマに「未来への船出」を据えている。

 商談スペースも設置されているブース内では、初の試みとしてプチセミナーを開催し、技術者発表会で講演される3製品だけでなく、同社の注力製品を紹介していく。

 今回の最注力原料には、同社が総代理店を務める日本ルーブリゾール社が取り扱うLipotec社の3種の機能性ペプチド「ARGIRELINE(アルジレリン)」、「INYLINE(イニライン)」、「LEUPHASYL(ロイファシル)」(Lipotec社、ARGIRELINE、INYLINE、LEUPHASYLはLipotec社の商標登録)を挙げている。

 3つの原料は、筋収縮に関連するメカニズムをターゲットとした原料で、それぞれの部位に効果を与えることで、「表情ジワ」の改善が期待される。個々の原料単体でも効果を発揮する一方、これらを組み合わせることで、より相乗効果を発揮する製品になっている。



 これらの効果としては、筋収縮の原因となる神経筋接合部におけるアセチルコリンの受渡が行われることによって、「アルジレリン」がSNARE複合体の形成を不安定化させることで、「ロイファシル」がエンケファリン受容体と結合し、アセチルコリン放出を抑制するという。また、「イニライン」は、アセチルコリン受容体のクラスター化抑制に有用な素材になっている。

 その他の注力原料では、高浸透性天然ダブルセラミド製剤「デリソームCX2」(大日本化成社、デリソームは大日本化成の商標登録)や新規レオロジー調整剤「Carbopol SMART 2K‐C Polymer」(日本ルーブリゾール社、Carbopolは日本ルーブリゾール社の商標登録)などの紹介に注力する。

 高浸透化技術を用いた、防腐剤フリーの微粒子製剤「デリソームCX2」は、界面活性剤を使用せずに天然由来のセラミド様物質2種を安定させたダブルセラミド水溶液で、皮膚や毛髪となじみが良く、保湿・肌荒れ改善、毛髪修繕など幅広い化粧品に配合できるという。

 洗浄剤にオイルを30%も配合できる新規レオロジー調整剤「Carbopol SMART 2K‐C Polymer」は、中和工程を不要としながら、ハチミツ様のレオロジーを付与することで、石鹸系では30%油配合洗浄剤を実現する(図2)。官能特性としては、油によるしっとりした洗いあがりを付与するという。さらに、冬季のかゆみ改善効果も確認されている。

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