資生堂、ポスター「Black and Red」が権威ある広告賞で金賞受賞

粧業日報 2019年5月20日号 6ページ

資生堂、ポスター「Black and Red」が権威ある広告賞で金賞受賞
 資生堂は、5月8日にアメリカ・ニューヨークで開催された広告賞「THE ONE SHOW」で、SHISEIDOメイクアップのポスター「Black and Red」が、Design部門のPostersとPhotographyそれぞれにおいて金賞を、Print&Outdoor部門のArt Directionで銀賞を受賞した。

 「THE ONE SHOW」は、1975年に設立された非営利団体「THE ONE CLUB」が、毎年アメリカ・ニューヨークで開催する広告賞で、「カンヌライオンズ」「クリオ賞」と並ぶ世界3大広告賞の1つとして知られている。今回46回目を迎え、資生堂は4年連続の受賞となった。

 今回受賞したポスターは、このほか商業広告やデザインを美術品と同様の評価軸で表彰する世界で最も歴史のある広告賞「ニューヨークADC賞」のPhotography部門において銅賞を受賞。また、昨年の「ニューヨークADC 2018」Brand/Communication Design部門で金賞を受賞したポスター「Makeup Tools」とともに、ポーランド国立美術館(The National Museum in Poznan)にオフィシャルコレクションとしての収蔵が決定するなど、各方面から高く評価されている。

 新商品のコンセプトは「ジャパニーズネス」で、パッケージデザインには日本の伝統色である黒と赤が印象的に取り入れられている。

 今回、ビジュアルインパクトを持たせるためにコントラストを高めに撮影後、写真の明るい部分を赤に変換し、黒と赤という2色だけで写真を再構成。要素を最小限に絞ることで、大胆に「ジャパニーズネス」を表現した。これが差別化ポイントとなり、ユニークなブランドイメージが構築され、金賞の受賞に至った。

 今回の受賞を受けて、クリエイティブ本部の花原正基クリエイティブディレクターは「日本企業の商品広告がそのアート性を海外の美術館に認めてもらえたことは大変嬉しい。今後もアート性があり消費者にも響くコミュニケーションを作っていく」、クリエイティブ本部の伊東祥太郎フォトグラファーは「『THE ONE SHOW』においてPhotographyでの金賞受賞は、当社クリエイティブ本部では初めてのことなので、専門領域での今後の自信にもつながった」とそれぞれコメントしている。
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