ライオン、子どもたちと歯科医師が交流する体験イベントを実施

粧業日報 2019年5月31日号 4ページ

ライオン、子どもたちと歯科医師が交流する体験イベントを実施
 ライオンと公益社団法人日本歯科医師会は、「歯と口の健康週間」に先立つ5月28日、親子で楽しく正しいオーラルケアを学び、自分の歯と口に興味を持ってもらうとともに、歯科医師の仕事についての理解を深め、予防歯科の普及・啓発を図るべく、「歯科健診で、予防歯科をはじめよう!」をテーマに、子どもたちとその保護者が歯科医師と交流する体験型のスペシャルイベントをキッザニア東京にて開催した。

 特別イベント「歯医者さんと学ぼう!今日からできる予防歯科」では、日本歯科医師会会員の歯科医師とライオン歯科衛生研究所の歯科衛生士による予防歯科レクチャーとクイズが実施された。

 まずはじめに、司会を務める歯科医師と歯科衛生士が、詰め掛けた親子を前に「歯科医師はムシ歯がないか口の中を検査し、歯を治す『治療』を行う一方、歯科衛生士は口に合った磨き方を指導し、歯を守る『予防』を行う」と歯科医師と歯科衛生士の仕事内容について触れ、役割の違いを説明した。

 次に、歯医者さんで使う道具についてのクイズが出題され、歯や薬を水で洗ったり、空気をかけて検査や乾燥をする「3WAYシリンジ」や、ムシ歯になっている部分を削る「タービン」、歯石を取る「スケーラー」について、その果たす役割を実演を交えながらわかりやすく説明した。

 続いて、歯みがきの効果的な方法についての説明が行われ、「ハミガキ剤の適量」は「0~2歳」が1~3mm、「3~5歳」が5mm、「6~14歳」が1cm、「成人」が2cmであること、「歯を磨く時間」は最低3分は確保すること、「うがいは1回のみ」でフッ素を洗い流さないよう10~15mLの水で済ませることなどをレクチャーした。

 また、歯垢がつきやすい場所として「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「奥歯のかみ合わせ」の3箇所を指摘しつつ、歯みがきの3つの基本である「ハブラシの毛先を歯にまっすぐ当てること」「ハブラシを小さく動かすこと」「軽い力で磨くこと」について説明した。

 さらに、歯みがきだけでは取りきれない歯と歯の間の歯垢を取るための用具として「デンタルフロス」(ホルダータイプ・ロールタイプ)を挙げ、ブラッシングとデンタルフロスを併用することで歯垢除去率が約3割(ブラッシングのみ:58%→ブラッシング+デンタルフロス:86%)アップすることを伝えた。

 最後に、「ムシ歯などになってからの『治療』ではなく、なる前の『予防』が大切」と「予防歯科」の重要性を伝えつつ、予防歯科の3つのポイント(歯垢を落とす・フッ素を歯に残す・細菌を増やさない)について解説した。

 そのほか、体験型イベント「やってみよう 歯科健診! はじめよう 予防歯科!」では、親子1組に対して歯科医師1名が付き添い、口の中の観察方法について説明する「親子で歯科健診体験」や、唾液を採取して、口や歯の健康状態を測定する唾液検査「サリバリーマルチテスト」が行われ、歯科医師より唾液検査の結果と、作成した歯科健診体験の結果から、1人ひとりに合ったオーラルケアのアドバイスがなされた。
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