2019年ヘアケア市場、スモールマスへの対応に注力

週刊粧業 2019年5月27日号 1ページ

2019年ヘアケア市場、スモールマスへの対応に注力
 ヘアケア市場は、人口や世帯数の減少の影響から、長期的に市場の縮小傾向が示唆されている。TPCマーケティングリサーチによると、2018年度のヘアケア製品の市場規模は、詰め替え用大容量タイプの普及などの影響により、前年比0.5%増の4655億円で着地した。

 一方、2019年については、消費増税による消費マインドの低下が指摘されており、個人消費の低迷が懸念される。

 こうした状況を踏まえ、各社では高付加価値製品を中心に新製品の投入を進めている。本特集では、厳しさを増すヘアケア市場における各社の動向を紹介していく。

細分化したニーズに対応すべく
パーソナル商品の投入が活発化

 今回の特集では、大手を中心にパーソナル商品の投入が活発化したことが窺えた。しかし、新製品の積極展開が結果としてブランド力を弱める一因になる可能性も否定できない。

 たとえば、ある取材では、「季節限定製品などの展開強化により、店頭における主要ブランドの製品数が非常に多くなってきた。そのため、消費者が『どのブランドのどの製品が良いのか』と戸惑う『ブランドの細分化』とも呼べる事態が起きている」という不安の声が聞こえた。

 しかし、そうした懸念の声を吹き飛ばすかのように、「スモールマス」化は着実に進行しており、各社ともより細分化したニーズへの対応を強化している。実際、消費者1人ひとりの嗜好の多様化に焦点を当てたパーソナル商品の投入が活発化している。

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