花王、計測機器用いて生活リズムとメンタルヘルスの関係を解明

粧業日報 2019年6月4日号 5ページ

花王、計測機器用いて生活リズムとメンタルヘルスの関係を解明
 花王パーソナルヘルスケア研究所は、健康寿命の延伸に貢献する取り組みの一環として、「歩くなどの日常生活活動および運動(身体活動)」に着目し、一生涯を通じたヒトの歩く特徴を科学的に解明する研究を積み重ねる中で、身体活動量計を用いて歩数(身体活動量)を測定・解析し、ヒトの歩く特徴を数値化(見える化)することによって、1日の中での歩数の変化のパターン(生活リズム)がヒトの健康に関係していることを解明した。

 同社では、身体活動量計を活用し、20~60代の職域(働く)世代1521名(男性:855名、女性:666名)を対象に、メンタルヘルスの不調の程度の判定にストレスチェックを用いて高ストレスの有無の判定を行い、高ストレス判定者群99名(男性:52名、女性:47名)と健常者群1422名(男性:803名、女性:619名)に対して、就業日と休業日の場合に分けて、1日の歩数(3時間毎の歩数)を比較した。

 その結果、高ストレス判定者群は、健常者群に比べて、休業日の朝(6~9時)の歩数が、有意に少ないことがわかった。

 なお、同研究内容は、第92回日本産業衛生学会(2019年5月22~25日、愛知県)にて発表している。

 同社は、身体活動量計を活用し、これからも一人でも多くの人に、自分の歩く特徴について知ってもらう機会を提供するとともに、蓄積したデータから、一生涯を通じたヒトの歩く特徴を科学的に解明する研究を積み重ねていく。
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