日光ケミカルズ、メラニンの排出を促すリノール酸誘導体を展開

C&T 2019年3月15日号 42ページ

日光ケミカルズ、メラニンの排出を促すリノール酸誘導体を展開


 同社は、「NIKKOL VF-LINO」の機能について、正常ヒト色素細胞を使ったin vitro試験と、臨床試験を実施し、効果を確認している。

 表皮細胞へのメラノソームの取り込み抑制・表皮細胞のターンオーバー促進などをin vitro試験で評価した。

 「メラニンは、色素細胞内のメラノソームで合成され、表皮細胞へ取り込まれることで、皮膚表面に顕在化し、色素沈着として認知されるようになる。このメラニンの表皮細胞への過剰な取り込みを抑制することが、色素沈着を予防する上で重要な役割を果たしている」(横田氏)

 試験では、正常ヒト色素細胞から単離したメラノソームを「NIKKOL VF-LINO」の添加・無添加の条件下で表皮細胞に処理して48時間培養した。その結果、「NIKKOL VF-LINO」の添加により、顕著にメラノソーム取り込み量減少が確認された(図)

 同社は、表皮細胞のターンオーバー促進における肌の色ムラに抑制にも注目している。

 ターンオーバーを促進すると、色素沈着部位以外のターンオーバーも併せて促進され、全体の色味が改善しても、色素沈着部位とのコントラストが際立ち、肌の色ムラが生じてしまう。そこで、こうした色ムラを減らすべく、ターンオーバーが遅延した表皮部位への作用に着目し、研究を進めた。

 試験ではまず、正常ヒト色素細胞から単離したメラノソームを「NIKKOL VF-LINO」の添加・無添加の条件下で表皮細胞に処理して24時間培養して、表皮細胞にメラノソームを取り込ませた。これによって、メラノソームを取り込んだ表皮細胞でターンオーバーの遅延を発生させた。

 取り込まれなかったメラノソームを洗浄・除去した後、「NIKKOL VF-LINO」を処理してさらに72時間培養し、ターンオーバーの速さを比較した。この比較結果によると、ターンオーバーの速さが、メラノソームを取り込んでいない表皮細胞と同等レベルまで回復した。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 日光ケミカルズ、メラニンの排出を促すリノール酸誘導体を展開

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop