ライオン、両親による乳幼児の口腔細菌叢の形成への影響を解明

粧業日報 2019年6月26日号 6ページ

ライオン、両親による乳幼児の口腔細菌叢の形成への影響を解明
 ライオンオーラルケア研究所と先進解析科学研究所、公益財団法人ライオン歯科衛生研究所はこのほど、特定国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター マイクロバイオーム研究チーム(服部正平リーダー)の技術指導のもと、乳幼児とその両親の口腔細菌叢を次世代シークエンサーを用いて解析し、乳幼児の口腔細菌叢の形成に、両親の口腔細菌叢が深く影響していることを明らかにした。

 具体的には、「乳幼児の口腔細菌叢は生後わずか1週間で数十種類の細菌が認められ、その後徐々に菌種が増加し、両親の持つ菌種の多様性に近づくこと」「親子間では非親子間と比較して口腔細菌の共有率が有意に高いこと」「子どもの口腔細菌叢は母親だけでなく父親からも同等の影響を受けること」がわかった。

 以上の結果から、親子の口腔細菌叢には共有関係が存在し、乳幼児の口腔細菌叢は、共同生活を続ける中で父母の口腔細菌の影響を受けて形成されることが示唆されるという。

 同研究結果は、乳幼児の口腔環境を健全にするためには共同生活する家族の口腔環境のケアが重要であることを示していることから、子どもの口腔健康を守るための重要な知見として、6月10日に開催された「第57回日本小児歯科学会大会(札幌)」にて発表している。
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