花王、「アタックZEROギフト」軸に衣洗ギフト市場を活性化

粧業日報 2019年7月1日号 4ページ

花王、「アタックZEROギフト」軸に衣洗ギフト市場を活性化
 花王では、2019年の中元ギフト市場において、購入単価アップが見込まれる「アタックZEROギフト」を中心に、「アタック」ブランドを主軸としたカタログと店頭展開で、衣洗ギフト市場の活性化を図っていく。

 特に、中元期は「アタックZEROギフト」のフルラインナップによる「新しいアタックギフト」「新しい洗剤ギフトのスタンダード」の認知と定着を図る。

 また、伸長している低価格帯贈答への対応として「アタックバイオジェルギフト」「アタック抗菌EXスーパークリアジェルギフト」を追加投入する。

 店頭では「アタックZEROギフト」を核としたアタックギフト総合展開を、コミュニケーションでは新聞広告・雑誌広告により購買意向喚起、認知・理解を促し、Webではブランドサイトでのラインナップ紹介と贈答知識の啓発を図っていく。

2018年の中元ギフト市場は
金額87%も単価は104%へ上昇

 近年、中元・歳暮ギフト市場は全体的に縮小傾向にあり、2018年の中元ギフト市場は、金額で前年比87%、件数で82%とダウントレンドが続いている。

 内訳をみてみると、贈答世帯率が減少し、50代以上の構成が約7割へと高まる中、平均単価についてはプレミアム化によって104%と上昇している。

 洗剤ギフト市場においては、粉末セグメントが縮小し、濃縮タイプを含む液体セグメントの構成が約85%へ伸長している。また、液体セグメントでの濃縮液体と在来液体の構成比は、引き続きほぼ同等の状況となっている。なお、液体セグメントにおける機能別の構成比は、抗菌が約4割、洗浄が4割弱、香りが約1割となっている。

 「金額・件数・平均単価ともに前年割れで中元期・歳暮期だけでなく平常期での需要促進を継続的に実施していく必要がある」(同社)

2019年はプレミアム感や高級感で
中元ギフト市場を活性化

 2019年の中元ギフト市場は、プレミアム感や高級感のあるギフトが市場を牽引する傾向が続いており、厳しい状況は続くものの、トレンド並みの実績を見込む。

 引き続き、「プレミアム」「実用的」なギフトが選ばれる傾向になっており、身近な人との手軽なやりとりにシフトしていく。プレミアム化については、ギフトだから「よりいいもの」を贈りたいということで希少価値の高い商品やこだわりの商品が選ばれる傾向がある。誰が貰っても嬉しいものということで、購入者の重視点も「相手の好みに合うもの」「実用的なもの」となっている。

 ギフト市場においては、親・親戚・兄弟・友人など身近な人とのやりとりがメインになってきており、ECの台頭により若年層を中心にネット購入が高まる傾向にある。また、ギフト情報の取得源に関しては従来の店頭やカタログ・新聞といった媒体に加えて、SNSやWebコンテンツといったものが高まっている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 花王、「アタックZEROギフト」軸に衣洗ギフト市場を活性化

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop