ライオン、長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を発表

粧業日報 2019年7月2日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「脱炭素社会」「資源循環型社会」の実現に向けて具体的な方向性示す。
ライオン、長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を発表
 ライオンは、環境経営における長期目標として「LION Eco Challenge 2050」を策定した。6月28日より詳細を「ライオン サステナビリティレポート2019」、同社HPにて公開している。

 創業時から植物油脂を原料とした製品の製造販売を行う同社では、「サステナブルな地球環境のための取り組み推進」を重要課題と位置づけ、2050年に向けた環境経営の目指す方向として「LION Eco Challenge 2050」を新たに策定した。

 今後は、事業成長を図りながら、「脱炭素社会」「資源循環型社会」の実現に向け、2050年に目指す方向を掲げ、サステナブルな地球環境に貢献していく。

 「脱炭素社会」の実現に向けては、2050年までに「事業所活動におけるCO2排出量ゼロ」(2030年目標:30%削減(対2017年、絶対量))、「ライフサイクルにおけるCO2排出量半減」(2030年目標:30%削減(対2017年、絶対量))を目指す。

 「資源循環型社会」の実現に向けては、2050年までに「プラスチックの高度な資源循環」(2030年目標:再生プラスチック・バイオマスプラスチックの使用量倍増(対2017年、絶対量))、「持続可能な水使用」(2030年目標:ライフサイクルにおける水使用量30%削減(対2017年、売上高原単位))を目指す。

 「資源循環型社会」の実現に向けては、2050年までに「プラスチックの高度な資源循環」(2030年目標:再生プラスチック・バイオマスプラスチックの使用量倍増(対2017年、絶対量))、「持続可能な水使用」(2030年目標:ライフサイクルにおける水使用量30%削減(対2017年、売上高原単位))を目指す。

いつのまにかエコにつながっている
ような未来の実現へ

 同社グループは、企業スローガン「今日を愛する。」のもと、「一人ひとりの今日という一日」に、商品や事業所活動を通じて、環境負荷低減を推進してきた。

 そうした活動とは裏腹に気候変動や資源枯渇、水不足などの様々な課題が相互に関連しながら環境問題がますます深刻化していく中、同社では「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニー」として、全てのステークホルダーとのパートナーシップにより、全力で脱炭素社会、資源循環型社会の実現にチャレンジすることで、人と地球の双方にとって「健やかな未来」の実現を目指していく。

 具体的には、生活者にムリやガマンを強いずに、使うだけで自然に「エコの習慣」に結びつく商品やサービスの開発・提供を通じて、心地よく健やかに暮らすことが、いつのまにかエコにつながっているような未来の実現を目指す。

 「CO2削減」に向けては、事業所における省エネルギーの推進、高効率な設備・機器への更新・導入や再生可能エネルギーの活用などを進めていく。

 「プラスチックの高度な資源循環」に向けては、Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(再資源化)・Renewable(持続可能な資源の活用)の4Rを推進し、容器や包装を小さく・少なくしていくほか、つめかえ用商品の国内外での拡大やリサイクル材料の積極的な活用、使用済みハブラシ回収リサイクルシステムの活用、バイオマスプラスチックの活用などを進めていく。

 それ以外にも、すすぎ回数1回の衣料用洗剤など節水型商品の拡大をはじめとした「持続可能な水資源の使用」や「生活者とのコミュニケーションの拡大」を進めていく。
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