サンスター、LRAを含む「酵素処理米ぬか」に血圧降下作用を発見

粧業日報 2019年7月10日号 4ページ

サンスター、LRAを含む「酵素処理米ぬか」に血圧降下作用を発見
 サンスターグループは、玄米の胚芽と表皮にあたる米ぬかのタンパク質を酵素で分解して得られた「酵素処理米ぬか」が、血圧降下作用を持つことをヒト臨床試験で発見した。

 さらに、酵素処理米ぬかに含まれる新規ペプチド「LRA(ロイシルアラギニルアラニン)」が主に血圧降下に作用し 、血管内皮で一酸化窒素産生を促すことで、血圧を降下させるメカニズムを細胞実験で明らかにした。

 ヒト臨床試験では、45歳以上65歳未満かつBMI30未満の高血圧予備軍(収縮期血圧130-139mmHgまたは拡張期血圧85-89mmHg)と、Ⅰ度高血圧(収縮期血圧140-159mmHgまたは90-99mmHg)の成人男女87名に対して行われ、酵素処理米ぬか配合の錠剤を12週間毎日摂取したグループでは、酵素処理米ぬか無配合錠剤を同様に摂取したグループと比べ有意に収縮期血圧が降下した。

 この実験結果は、2019年3月28日発行の国際科学雑誌「Nutrients」に福原医院、株式会社新薬リサーチセンターとの共著論文にて掲載されている。

 また、LRAが血管内皮の一酸化窒素合成酵素(eNOS)を活性化させて一酸化窒素産生を促すことで血管平滑筋を弛緩させ、血圧低下作用を発揮していることを示す血管内皮細胞のモデル細胞での実験結果については、2019年1月4日発行の米国化学会「Journal of A gricultural Food Chemistry」に大日向耕作京都大学准教授との共著論文にて掲載されている。

 サンスターは今後、これらの成果をもとに研究開発を進め、LRAの血圧降下作用を活かした健康食品の製品化を目指していく。
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