ファンケル、ジェルタイプの洗顔料提案強化へ

　ファンケルは、スキンケアブランド「AND MIRAI」から発売している洗顔料「スキンアップウォッシュ」（120g1200円）の提案を強化している。

　「AND MIRAI」は、デジタル機器の浸透など変化し続ける現代の生活環境から生じる肌の弾力低下に着目したブランドで、今年1月に発売された「スキンアップクレンジングオイル」（100mL1500円）を加え、5アイテムで展開している。

　ブランドの共通成分には、スマホなどのブルーライトによる乾燥から肌を守ることが期待される「桜発酵チャージ成分」を配合。独自の「目覚まし処方」とともに透明感とハリのある肌へ導く。

　中でも「スキンアップウォッシュ」は、温感効果が血行改善や毛穴汚れ除去に、独自の精油成分の香りが肌の引き締めに有用な効果を発揮。自然由来のこんにゃくボールをスクラブに活用することで、肌へ程よい刺激を与えるという。

　開発では、女性の朝洗顔の意識に着目した。

　「30代の女性にアンケートを実施したところ、朝は汚れていないから逆に肌に負担となるという意識があり、朝洗顔を不要とする人が多かった。しかし、現代の生活では、代謝が低下することで起こる肌のむくみやくすみの改善には、朝洗顔で肌の状態を整えることが重要だ。そこで、弾力のあるジェルタイプを採用し、泡立てずにマッサージするように洗顔できる製品を開発した」（マーケティング本部化粧品事業部商品企画第一グループ原田真希氏）

　販売では、DSやバラエティショップに加え、楽天などのネット流通を中心に展開。直営店でもターゲットとなる30歳前後の消費者が多い店舗で紹介している。

　「『泡立てないことが時短になる』と考える消費者も多く、製品の好評につながっている。今後のPRとしては、Webと連動したサンプリング企画などを通じて、実際の使用経験へ促していきたい。また、ブルーライトへの対応に特化した人気アイテム『スキンアップジェルクリーム』などとのクロスセルを実施していくことで、アラサーに必要なケアを提案していく」（原田氏）