バスクリン、運動前の入浴でパフォーマンス向上性を確認

粧業日報 2019年8月8日号 5ページ

バスクリン、運動前の入浴でパフォーマンス向上性を確認
 入浴剤メーカーのバスクリンは、順天堂大学との共同研究で、運動前の入浴により運動のパフォーマンス向上につながる可能性を確認し、入浴の新たな可能性を見出した。

 今回の研究については、今年1月に開催された「NSCAジャパン ストレングス&コンディショニング(S&C) カンファレンス2018」にて報告しており、引き続き入浴の新たな可能性について検討を進めていくという。

 一般的に運動のパフォーマンス向上には、運動前のウォーミングアップが重要とされ、ウォーミングアップによる体温や筋温の上昇がパフォーマンス向上に効果的であると考えられている。

 そこで同社では、入浴の温熱作用による筋温の上昇がウォーミングアップと同様の効果をもたらすかどうかについて検証するため、入浴の温度条件によって大腿部の筋温がどのように変化するのかを調べた。

 38℃・41℃の10分入浴では、どちらも大腿部の皮膚表面温度と筋温が、入浴前と比べて有意に上昇することが確認された。

 また、無入浴と38℃・10分入浴後のスクワットジャンプ力(多関節運動)と膝関節伸展運動(単関節運動)について検証したところ、38℃・10分入浴後において、スクワットジャンプ力(跳躍高)、膝関節伸展運動の平均発揮筋力(トルク・Nm)で有意な増加が認められた。

 これまで入浴の研究では、運動後の疲労回復(リカバリー)にフォーカスして行われてきたが、今回の研究結果は「運動前」入浴により、その後の運動パフォーマンス向上性という入浴の新たな可能性が見出されたことになる。
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