美容家 渡辺雅子氏、女性の未来を輝かせる健康と美しさの追求へ

C&T 2019年6月17日号 62ページ

美容家 渡辺雅子氏、女性の未来を輝かせる健康と美しさの追求へ
 渡辺雅子氏は18歳で大手化粧品メーカーに就職後、50年以上にわたり美容業界に携わってきた。約20年前からはエステティシャンの育成に注力し、のべ2000人を超えるプロフェッショナルを輩出。

 現在は、渡辺メイクアッププロモーションの代表として一般向けの「Le me we (リミューウィ)ビューティ大学」を開講するほか、2015年から美容家人生の集大成として自身の美容理論に基づいて開発したエイジングケアブランド「キュアサプリシリーズ」を手がけている。

 今年7月に喜寿を迎える渡辺氏に、美容家人生を振り返りながら、美容に対する想いを伺った。

トータルビューティの世界で美の追究に没頭
新たな時代を迎えた美容業界での活躍へ

 ――美容家としての歩みはどのようにしてはじまったのでしょうか。

 渡辺 私は太平洋戦争が始まってすぐの1942年に生まれ、戦争で父を亡くした。幼い時から歌うことが好きで、中学生の頃は声楽のレッスンを受け、歌手になるため音楽大学へ進学した。それでも、母が1人で苦労し、幼い弟と妹の面倒を見ているのに自分だけ好きなことばかりはしていられないと考える日々だった。

 そんな18歳の時、新聞の求人広告で大手化粧品メーカーが女性社員を募集しているのを見つけた。

 トータル美容のプロを育成するという求人に全国から応募者が殺到したが、その中から選ばれた僅か7人の中に入ることができたのは、当時としては比較的背が高く、若く、育てがいがあったからだろう。

 当時、和服から洋装へと時代が大きく変化し、新たなファッションセンスを頭からつま先までトータルで表現することが求められていた時代だった。

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