フェイスラボ、「基本の徹底」「変化対応」で現場力の研鑽へ

粧業日報 2019年8月27日号 5ページ

フェイスラボ、「基本の徹底」「変化対応」で現場力の研鑽へ
 フェイスラボ(本社=静岡県袋井市、朝比奈謙太社長)の今期(2019年9月期)は、インバウンド需要が落ち込んだことの影響を受けているものの、人材育成やインフラ整備をはじめとする生産性向上の取り組みが奏功し、収益性は維持できる見込みだ。

 来期(20年9月期)は、既存先からの受注とともに、新規先からの受注を大きく伸ばすことに注力することで増収を目指す。そのため、今下期は、前期から推進している新規取引先の開拓にさらに拍車を掛けて取り組む方針だ。

 化粧品市場では、異業種企業による新規参入などで企業数が増えており、同社では近年、より増加している取引先からのリクエストに応えるべく、企画提案を増やしてきた。また今後は、医薬部外品のラインナップ強化に取り組んでいく。

 「今期は特に、『美白』『抗シワ』をW訴求できる処方の採用が拡大していることもあり、部外品へのニーズは引き続き高いと感じている。承認申請中の複数の案件も含めて、医薬部外品のさらなる充実に努めていきたい」(朝比奈社長)

 また、CITE Japan2019で披露した同社の独自研究原料「スノーローズ(北海道産アルバローズ)」は、機能性と希少性を兼ね備えた100%国産ローズエキスとして、採用実績も出ており順調な歩みを進めている。

 今期は、同社が強みとする「現場力」をさらに引き上げるべく、「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」の徹底を推し進めており、PDCAをきっちり回せる組織づくりに取り組んでいる。

 「『5S』の導入で仕事のプロセスが『見える化』されムダの所在が明確になり、人事評価にも組み込まれたことで、社員も意欲的に取り組むようになり、現場が活性化している。品質力やスピーディな提案力にさらに磨きをかけていきたい」(朝比奈社長)

 来期は、「基本の徹底」と「変化対応」の2点を基本方針に据え取り組みを進めていく。

 施策については、九州の取引先への対応を強化するための人員配備を検討しており、新規取引先の開拓に振り向けていく。

 また、成長戦略の要ともいえる研究や営業の人員を増強しつつ、工場においても様々なチャレンジに取り組んでいく。


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