化粧品OEM市場、2018年は8.2%増、2019年は成長鈍化も

週刊粧業 2019年9月2日号 1ページ

化粧品OEM市場、2018年は8.2%増、2019年は成長鈍化も
 国内化粧品市場は、インバウンド需要の取り込みと、越境ECを含む輸出(アウトバウンド)需要の拡大にともない好景気が続いたが、経済産業省による2019年化粧品出荷統計(金額ベース)では、今年5・6月と2カ月連続で前年同月比を下回る結果となった。

 天候不順の影響もあったが、前号(8月26日号)から2週にわたる特集では、中国で1月に電子商務法が施行されたことによる在日・訪日中国人バイヤーの買い控えの影響が大きいとする見方が強く、化粧品OEM市場も4月以降、マイナス成長に入っているとの報告もある。

問われる市場変化への適応力
海外市場へ「日本製」供給拡大

 調査会社のTPCマーケティングリサーチ社の調べによると、2018年度・国内化粧品OEM市場(見込み)は前年比8.2%増の3438億円だった。

 18年はインバウンドに加え、輸出(アウトバウンド)が伸長した。日本製コスメの認知拡大にともない、海外の現地企業からのOEM依頼が増えたことも好調の一因となっている。

 今年は景気の減速感が懸念されるものの、大手を中心としたブランドメーカーは生産工場の国内回帰が進み、国内工場を、アジアを中心とした海外向け製品の生産拠点とする動きが活発になってきている。

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