資生堂、皮膚科学の共同研究で30周年

粧業日報 2019年9月30日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 米国の皮膚科学研究所との提携を6年拡大
資生堂、皮膚科学の共同研究で30周年
 資生堂は9月17日、ハーバード医科大学付属皮膚科学研究所と米国マサチューセッツ州ボストンにあるマサチューセッツ総合病院が設立した皮膚科学研究所「CBRC(シービーアールシー、Cutaneous Biology Research Center)」と、共同研究に関する提携を6年拡大することで合意した。契約期間は2021年7月~2027年6月となる。

 CBRCは1989年に設立され、皮膚科学領域では世界トップクラスの研究所として知られ、資生堂にとっては国内外の外部機関とこれまでの枠に捉われないオープンイノベーションの先駆け的な存在で、今日まで30年にわたって共同研究を進めてきた。

 その数多くの最先端の研究成果は同社の商品研究開発へ活かされている。

 今後も同社のミッションである「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」の実現に向けてCBRCと共同研究を続け、イノベーティブな化粧品の製品開発や、紫外線、加齢など、皮膚科学に関する研究に取り組み、最先端の価値を創造していく。

 さらに、研究開発にとどまらず、セミナーやシンポジウム等を通じて紫外線の基礎知識や光老化が肌に及ぼす影響等、健やかな肌を保つための情報発信を進めていく。

 CBRCと資生堂の主な共同研究の成果は、「神経系と皮膚免疫系の相互作用の発見」(1993年)、「皮膚基底膜におけるラミニン5の重要性の発見」(2001年)、「脱毛に関連する新たな遺伝子の発見」(2003年)、「光老化と血管新生関連因子の関係解明」(2005年)、「色素細胞の活性化メカニズムの発見」(2007年)、「リンパ管形成メカニズムの発見および、リンパ管と皮膚光老化の関係解明」(2009年)、「レドックス関連因子の発現促進による生体の酸化ストレス減少」(2010年)、「乾燥などの皮膚ストレスが、肌トラブルにつながるヘパラナーゼを増加させることを発見」(2016年)などで、多岐にわたる研究成果を継続的に生み出し続けている。
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