資生堂、世界初となる熱で紫外線防御効果が高まる技術を開発

粧業日報 2019年10月15日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 新技術を来春発売の日やけ止めから順次応用
資生堂、世界初となる熱で紫外線防御効果が高まる技術を開発
 資生堂は、塗布した日やけ止めが太陽の熱などで温められると紫外線防御成分が膜内で均一に広がり、紫外線防御効果が高まる技術を世界で初めて開発した。

 過酷な環境下で紫外線防御効果が低下しにくいだけでなく、効果が向上するというこの独自技術を、来春発売の日やけ止めから順次応用していく。

 同社は、紫外線の影響がまだ広く知られていなかった頃からいち早く紫外線防御研究に着手し、紫外線から肌を守る様々な技術や製品を生み出してきた。

 2014年には、水や汗に触れても紫外線防御効果が落ちずに高まる技術を開発するなど、レジャーや日常生活の様々なシーンでより強力に紫外線から肌を守る紫外線防御技術の開発に率先して取り組む姿勢を示していた。

 同社は、従来の紫外線防御成分では不均一な状態だと紫外線防御効果を効率よく発揮できないという課題を解決すべく、今回、天気の良い日に屋外で太陽に当たると、人の体表温度がわずか数分で約40℃にまで達することに着目し、太陽の「熱エネルギー」を利用して紫外線防御効果を高める研究を進めた。

 その結果、太陽などから得られる熱エネルギーを利用することで、従来は困難とされてきた紫外線防御成分の均一性を分子レベルで向上させることに成功した。

 新技術では、熱エネルギーセンサーが熱を感知すると、紫外線防御成分とともに塗布膜中で均一に広がり、整った状態を維持するため、紫外線防御成分がその能力を十分に発揮できるようになり、紫外線防御効果が向上するという。

 これまで開発してきた様々なサンケア技術に加えて、この新技術を同社の日やけ止めに順次応用していく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 資生堂、世界初となる熱で紫外線防御効果が高まる技術を開発

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop