トレンドExpress、中国で「勝てるブランド」へ戦略セミナー開催

粧業日報 2019年10月21日号 1ページ

2019年10月21日 13時30分

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 「なぜ一部の化粧品ブランド・商品が中国人の間で人気が高まるのか」。日本と上海に拠点を持つトレンドExpress(本社=東京、濵野智成社長)は、中国のソーシャルビッグデータの収集・分析からその理由を導き出し、日本企業の中国化粧品市場の深耕・開拓を支援するサービスを展開している。

 同社は、日本で「爆買い」ブームが生じた2015年より中国のソーシャルビッグデータの取り扱いを開始し、日本製コスメの人気拡大が続く中で中国市場や中国人のニーズ・トレンドに関する問い合わせが増えてきたことから、16年より月1回程度、中国化粧品市場の深耕・開拓を図る日本企業を対象に、テーマを設けてセミナーを開催している。

 9月26日には、「中国化粧品市場と消費者インサイト」をテーマに実施した。

 セミナーでは、中国で実施した消費者行動調査をもとに、化粧水や洗顔料などカテゴリー別に消費者ニーズが異なることを分析・解析し、カテゴリー毎に効果的なマーケティング手法やその戦略の立て方を紹介した。



中国市場開拓・深耕の戦略的支援を強化

 同社は、東京と上海に事務所を構え、中国のSNS・クチコミをもとに日本企業の商品や競合商品に対する消費者ニーズを分析し、越境EC、一般貿易、インバウンドの3つの流通チャネルでマーケティング・プロモーション支援を行っている。

 ソーシャルデータの情報収集・分析から効果的なマーケティング手法を生み出すのが大きな特長で、インバウンドを牽引するソーシャルバイヤー約5000人をプラットフォーム化しており、彼女たちを活用したインフルエンサー活動を推進できる体制も整う。

 濵野社長は、セミナー冒頭で「日本は人口縮小による経済の縮小が避けられない。外需を取り込み、グローバルビジネスを進展させていく必要がある」と話し、経済成長につながる中間所得者層の増減推移から「今まさに、世界の消費の中心が、欧米諸国から中国・インドへと変わろうとしている。東京五輪をピークに日本の経済縮小が本格化するとの見方が強まる中で、日本企業にとっては地理的・文化的にも近い中国市場が成長拡大のカギになる」と語り、こう締めくくった。

 「中国市場で、日本は輸入ブランドの中で最も人気のある国であり、中でも化粧品・美容商材が大きなウエイトを占めている。さらに、越境ECと一般貿易、インバウンドの3チャネルで市場開拓のチャンスがあることは、大きなアドバンテージである。各チャネルでプロモーションを実施することで日本企業が中国化粧品市場で勝てるサポートをしていく」

「化粧水のリピート意向」など
購買心理・行動調査を発表

 セミナーでは、中国市場のマーケティング戦略を統括する中澤吉尋(よしひろ)取締役が登壇し、中国化粧品市場の開拓・深耕のポイントを細かく解説した。

 中澤氏は「中国化粧品市場は、伸長率の鈍化がみられるものの、今後も間違いなく成長を続ける。だが、成長市場に乗っかるだけでは、売上につながらない。市場で勝つための正しい戦略が必要であり、そのためにはまず、中国における自社商品のポジションをしっかりと把握することが大切である」と述べ、「商品バリューの見極め」をキーワードにマーケティング戦略の立て方について解説した。

 「SNSやクチコミ分析から、中国消費者が商品に対して品質を求めているカテゴリーや商品であれば、ソーシャルバイヤーやKOLを利用して能動的に仕掛けていく。価格ニーズの高いカテゴリーであれば、価格で勝負できる体制を整えていく。そうした戦略を立てるには、まずはソーシャルビッグデータを活用して消費者インサイトを探ることが重要である」

 続いて、中国人のソーシャルバイヤーや訪日客への独自調査から、カテゴリー毎にニーズやトレンドの共通点や相違点を紹介した。

 調査では、スキンケア、メークアップ、ヘアケアの3分野について、カテゴリー毎に「ブランド所有数」や「購入希望額」、「リピート意向」や「リピートに利用するチャネル」など購買心理を調査し、その結果をもとに有効な戦略を紹介した。

 中澤氏は「スキンケアでは化粧水や乳液、ベースメークなどで日本ブランドが強い一方、クリームやスペシャルケアアイテムは欧米系の人気が高い。カテゴリー毎の違いも把握してマーケティング戦略を立てることが重要だ」と総括した上で、今後の中国市場を展望した。

 「中国市場における競合は、もはや欧米系だけにとどまらない。かつては品質面に課題があった中国系ブランドから、『良品質かつ低価格』な商品が発売され、SNSでも評価が高まっている。特に、日やけ止めや洗顔料は中国系ブランドの存在感が強まってきている」

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