1.資生堂グループ
資生堂グループの系列会社のうち、トップ100位に入ったブランドは「資生堂」「cle de peau beaute」「アネッサ」の3銘柄である。スキンケア商品売上の99%を占めているアネッサは春の日差しが強くなる3月を機にサンケア商品の売上が増加し始め、季節需要に伴い右肩上がりの売上曲線を描いた。
資生堂はスキンケアカテゴリーが売上の77%を占め、cle de peau baeuteはスキンケアとベースメイクがそれぞれ売上の44%、38%ずつ貢献した。
資生堂はエッセンスセット、cle de peau beauteはベースメイクセット、アネッサはサンケア商品が大きな人気を博した。また、資生堂傘下にあるブランドはSNSチャネルを積極活用し、顧客とコミュニケーションを取っている点で共通している。
2.花王グループ
花王グループ系列会社ではフリープラス、キュレル、ビオレ、ソフィーナの4種のブランドがトップ100にランクインした。
「フリープラス」はクレンジング/リムーバーとスキンケア商品がそれぞれ売上の64%、34%と貢献しており、2019年では順調な右肩上がりの成長を見せている。
「キュレル」はスキンケア商品(乳液)の売上が増加し、6月の売上が前月比で急増した。
「ビオレ」はサンケア商品のニーズが増加するにつれ、3月~7月まで季節需要で成長した。
「ソフィーナ」は「618商戦」で6月の売上規模は大幅に増加、ベースメイク(プライマー/ベース)とスキンケア商品が売上の成長をリードした。
花王グループは、中国を中心とするアジア市場の力強い伸長が、グローバルマーケットを牽引していると判断し、データを通して消費者の購買行動を予測するという成長戦略を発表した。中でも「プレステージ領域」を強化することで成長を図る計画を発表している。
中国コスメ市場で日本ブランドは「研究開発に積極的」「職人魂」など肯定的なイメージが強く、消費者の間で愛されている。それに加え、オンラインPRチャネルを積極活用し、多様なコンテンツで消費者との接する機会を増やしており、今後もトップ100の上位にランクインすると予想される。
【メジャーチャイナ】(記事提供元)
中国EC・SNSのビッグデータを収集し、ビジネスインサイトを提供するデータ分析会社。中国で取引される6800万個のコスメ商品の売り上げ/価格/効能/原料等の属性別トレンド分析データ、レポートを提供。Unilever,AMOREPACIFIC,LG,Johnson&Johnson等のグローバルブランド、証券アナリスト等が本社のサービスを利用中。
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