ライオン、革新的な再生プラスチック素材技術開発に着手

粧業日報 2019年10月24日号 5ページ

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  • NEDOが公募する2019年度先導研究事業のテーマに採択
ライオン、革新的な再生プラスチック素材技術開発に着手
 ライオンは、旭化成とともに参加するプラスチックの高度資源循環を実現する「マテリアルリサイクルプロセスの研究開発プロジェクト」が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する2019年度「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」(課題番号:I‐D3)に採択されたことを発表した。

 プログラム実施期間は、2019年7月24日~2020年7月31日までとなっている。

 ライオンと旭化成は、地球環境の保全が重要視される中、環境に配慮しつつ利便性の高い製品を供給するために、使用済みプラスチックを資源として再利用するマテリアルリサイクルの技術開発に着手。福岡大学 工学部化学システム工学科 八尾教授が主導している計18の企業や大学・研究機関が参画するプロジェクトの中で、再生ポリエチレンをベースとした環境製品生産・資源循環社会システム研究を行う。

 研究では、一般家庭等から廃棄・回収される容器・包装プラスチックなどを再生した原料を配合したペレット製品の開発から、当該ペレットを使用した容器の成形性評価、最終製品としての品質評価までを、各工程を専門とするメーカーと共同して実施する。

 こうした検討を通じて、ライオンと旭化成は、プラスチックのリサイクルシステムを構築する技術の開発を進める。

 各社・法人による容器・包装プラスチックの回収・選別からプロトタイプ成形品に至るまでの役割分担は、「容器・包装プラスチックなどの回収および選別」(富山環境整備)、「リサイクル原料を使用した配合技術の開発とペレット製品の設計・開発」(旭化成、福岡大学、神戸大学)、「リサイクルプラスチック成形加工技術の開発」(メビウスパッケージング)、「リサイクルプラスチックを含む容器に、内容物を充填し最終製品として評価」(ライオン)となっている。

 これらのリサイクル素材を活用した技術開発により、バージン(未使用)素材と同等の物性を示す材料に再生する革新的な技術開発を行う。

 さらに、当該技術を社会実装して再生材料の利用拡大を図り、新産業の創出を目指していく。
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