宮本、人員拡充と工場拡張で生産力の増強図る

週刊粧業 2019年10月21日号 39ページ

宮本、人員拡充と工場拡張で生産力の増強図る
 容器の販売を行う宮本は、今期(2019年11月期)の業績が昨年を上回る形で着地する見通しだ。

 今後の取り組みについて、宮本浩樹社長に話を伺った。

 ――現況についてお聞かせください。

 宮本 前期(2018年11月期)は業績が前年比25%増で推移したが、スキンケア製品のPET容器が売上を牽引し、今期はさらに伸長することを見込んでいる。

 今年1月に施行された中国の電子商取引法により市場全体はシュリンクする中、国内を主軸とする我々はその影響をほとんど受けなかったことに加え、既存製品の受注が増えたことが要因となっている。

 また、当社が販売代理店を担う韓国のTORY KOREA社への受注量は今年に入ってから増加傾向にある。

 昨年4月にオープンした新工場は様々な機械を導入している段階にあり、今後の成長が見込まれる。

 特に、通常より厚みのあるPET製品のベビーブローや本体からリフィルのみを取り外せる環境に優しいリフィル対応容器に注力する。

 さらに、来春竣工の新工場を準備しており、幅広いバリエーションの商品を提案できる体制を整えていく。

 ――今後の展望はいかがでしょうか。

 宮本 昨年11月に建てた新社屋は、各部門の拡充を目的としている。

 現在、営業・物流・品質管理など各部門で10~20%程度人員を増やしており、数年の教育のもと生産力の増強を図っていく。

 また、9月25日に足立工場を埼玉の八潮に移転、八潮工場として竣工した。八潮工場は従来の約1.5倍の面積を誇り、機械の印刷ラインを増やしたことで納期の迅速化を狙っている。

 容器開発では、メール便対応製品に取り組んでおり、来年からの提案を予定している。

 各社がこのカテゴリーに着手する中、工夫した製品をシリーズ展開することで差別化していく。
 
 また、再来年の展示会へ向けたスキンケア向け容器の開発も進めるなど、今後も堅実な施策を講じ、企業の底上げを図っていく。
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