【座談会】これからの時代・これからの化粧品との向き合い方とは

週刊粧業 2019年10月21日号 4ページ

【座談会】これからの時代・これからの化粧品との向き合い方とは
 デジタル化が進むにつれ、リアルな体験価値へのニーズが高まっている。

 カウンセリングを軸にした対面販売を強みに成長してきた化粧品専門店にフォローウインドウが吹いている。

 今回は化粧品メーカーと化粧品専門店、化粧品小売支援会社の3者による座談会を実施した。

 化粧品メーカーからは「肌箋集28」を展開する肌箋舎の池田敏秀社長、化粧品店からは都下で6つの専門店「SAKURAYA FOR ME」と美容室を運営するさくら屋の木内貴久美常務取締役・化粧品統括マネージャー、化粧品店の支援会社として今年4月に(一社)コスメ・ビューティ総合研究所を立ち上げた安倉秀人代表理事に参加いただき、3者それぞれの視点から今後の化粧品業界について語ってもらった。



木内氏、足りていないのは「考える力」
店主導で依存型からの脱却へ

 ――ここ数年の間に「キリョウ」や「キオラ」「ディシラ」など専門店ブランドやカウンセリングブランドの生産終了が続いています。そうした中、肌箋舎では「肌箋集28」を2012年に立ち上げ専門店に取扱店を増やしています。起業した経緯をお聞かせいただけますか。

 池田 直接のきっかけではないが、設立のバックボーンには、36年間勤めた資生堂を退職し、2000年よりスタートしたラオスでのボランティア活動がある。ラオス現地(ビエンチャン)で職業訓練校を設立し、理美容、木工、裁縫などの教育カリキュラムを展開してきた。

 しかし、せっかく技術や能力を身につけても活かせる場がない。そこで、生徒の就職支援の一環として、ラオス産のシルクを使用してポーチを裁縫してもらうことにした。購入した化粧品を入れる紙袋の代わりとなるポーチだ。また、取扱店で設置する店頭什器もラオス産のカリンを用いて木工細工して制作してもらっている。

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