中国の若年層に支持されるプチプラコスメ商品とは?

週刊粧業 2019年11月11日号 10ページ

2019年11月11日 16時00分

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●L'oreal/Lancome エッセンスの売上トレンド(単位:人民元)

1.「プチプラコスメ」または「コスパのいい代替品(平替)」

 高級ブランドの有名コスメに対し、成分や効能は類似しているものの、低価格のコスメのことを「プチプラコスメ」と表現する。それに当たる中国語表現にはコスパのいい代替品を意味する「平替」がある。

 プチプラコスメはエッセンス(スキンケア)やリップメイクカテゴリーで数多く見られる。エッセンスの場合、海外ブランドのものは高価な商品が多いため、それと類似した成分で作られているローカルブランドの商品への需要が高い。

 リップメイクの場合、高価ブランドの商品とそれと似た質感・色が再現できるプチプラブランドをお揃いで購入し、プチプラコスメは家で使い、高価なブランドのものは外出用にする傾向が多い。

 ここではお揃い目的の購入ではない、高級ブランドの代わりに購入する傾向のあるエッセンスに注目してみたい。

2.2019年上半期のエッセンス上位5位はすべて「プチプラコスメ」

 2019年1月から6月までのエッセンス商品のランキングをみると、上位5品の中、4品がプチプラコスメで有名な商品であった。

 Derfriend エッセンスは、今年の上半期エッセンス部門1位の商品で中国では「小さなランプ」または「灰色太っちょ」という愛称で呼ばれる。美白効果に優れ、かつお手頃な価格のおかげでまとめ買いが多い。

 中国のトップKOL(インフルエンサー)李佳琦(Austin)が「タオバオライブ(淘宝直播)」で該当する商品をPRし、売上がさらに増加。価格はSK₋Ⅱ商品の1/10に相当する。

資料:メジャーチャイナ

 L’oreal Youth code エッセンスは透明な黒い瓶に入っており、発酵成分が含まれている。若々しい肌へ導くという効果までランコムの商品との類似点が多い。価格はランコム商品の約半額である。

資料:メジャーチャイナ

 Olay ホワイトエッセンスは美白にフォーカスしたエッセンスで、価格はSK₋Ⅱ商品の約1/5に相当する。1位であるDerfriendと同様のプチプラコスメではあるが、Olayはローカルブランドではなく海外ブランドである点と、価格もDerfriendより50%高い点で異なる。

資料:メジャーチャイナ

 Beauty sign カプセルは1粒ずつ使うカプセル型のエッセンス。Beauty signの商品は Elizabeth Ardenの商品価格の35%に相当する。

資料:メジャーチャイナ

3.プチプラコスメの魅力ポイント

 上記に紹介したすべてのプチプラコスメは、対象の高級コスメより高い売上を記録しており、成長率も高い。理由としては以下の3つが挙げられる。

●価格競争力

 プチプラコスメは低価格であるため、購入のハードルが低い。なお、惜しみなく使えるのでより効能を実感しやすい。競争力のある価格、直接伝わる効能がプチプラコスメへの人気を牽引している。

●アグレッシブなマーケティング戦略

 プチプラコスメ商品は対象の高級コスメより認知度が低いため、アグレッシブなマーケティングで注目を引く戦力を取っている。

 その一例として Derfriend のエッセンス商品の場合、李佳琦(Austin)が「タオバオライブ(淘宝直播)」でのPRでさらに人気を博した商品である。他にも「小紅書(RED)」などがSNSマーケティング、複数の割引キャンペーンを実施するなど、プチプラコスメは消費者向けのお得情報を頻繁に流している。

●ホームアドバンテージ

 プチプラコスメ商品の多くはローカルブランドである。中国の消費者は海外の高級ブランドも好むが、それと同時に自国ブランドへの愛着も強い。したがって、ローカルブランドで高級ブランド並みの競争力を持った商品が発売されれば、自国の商品を購入する傾向が見られる。

【メジャーチャイナ】(記事提供元)
中国EC・SNSのビッグデータを収集し、ビジネスインサイトを提供するデータ分析会社。中国で取引される6800万個のコスメ商品の売り上げ/価格/効能/原料等の属性別トレンド分析データ、レポートを提供。Unilever,AMOREPACIFIC,LG,Johnson&Johnson等のグローバルブランド、証券アナリスト等が本社のサービスを利用中。 
URL: http://www.measurechina.ai/ja E-mail: contact@measurechina.ai

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