コーセー、ブランド横断型の新サービス「Maison KOSÉ」を始動

粧業日報 2019年11月15日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 米国の自然派コスメブランド「tarte(タルト)」が日本初上陸
コーセー、ブランド横断型の新サービス「Maison KOSÉ」を始動
 コーセーは、顧客との新たな接点づくりの一環として開発を進めるデジタルプラットフォームと融合させた新しいサービス「Maison KOSÉ」(コンセプトストア&オウンドメディア)をスタートさせ、新コンセプトストアのオープン(銀座、12月17日)に先がけ、11月8日にオウンドメディアを立ち上げた。

 オウンドメディアでは、これまで分散していた顧客との接点を集約し、ブランドを横断した商品紹介や取扱店舗の検索、美容情報、SNSからの発信など、コンテンンツを充実させ、顧客の利便性向上を図った。

 同サイト内には、EC機能を追加しており、一部商品を除くコーセーの商品を購入することができる。また、オウンドメディアとコンセプトストアでの活動などに応じてポイントを付与するプログラム「Maison KOSÉ Rewards(リワーズ)」を開始した。顧客が希望するサンプルの交換や、ECでの商品購入時に発生する送料や手数料の交換などに使用ができるといい、今後も顧客情報の一元化を含む様々な検討を進めつつ、新たなサービスを順次導入していく。

 コンセプトストアでは、「Find Your Own Beauty」をテーマに、デジタル技術を活用した化粧や美容に関わる様々な体験を、同社のすべての展開ブランドから楽しむことができる。その一環として、米国の自然派コスメブランド「tarte(タルト)」を日本で初めて導入し、約200アイテムを取り扱う。

 さらに、スキンケアやメーク、ヘアケアに至るまでをブランド横断型でカテゴリーごとに配置することで、これまでのブランド軸に捉われず、顧客一人ひとりに合ったアイテムを楽しみながら選ぶことができる。最新のデジタル機器も配置し、よりパーソナルなニーズに対応したサービスを提供していく。

 店内にはパナソニックが開発中の「Snow Beauty Mirror」や、カシオ計算機が開発した「ネイルプリンター」を設置。また、顧客がSNSなどで自由に情報発信ができるよう、ワークショップや動画配信に活用できるスタジオを完備している。

 「Snow Beauty Mirror」には、鏡の前に座るだけで顧客の肌状態を分析し、瞬時に数値化・表示する「肌分析機能」や、顧客の心の中にある「なりたい顔」のイメージを見える化する「理想顔システム」を搭載。顧客の肌色に合わせた、頬部位に使用する超極薄のカスタマイズシート(仮称)の作成や、デジタルでのカウンセリングと肌分析結果からおすすめアイテムのリコメンドができる。

 「ネイルプリンター」は、登録されたネイルデザインの中から、お気に入りのデザインを選び、プリントするだけで、複雑な柄なども短時間できれいに仕上げることができる。今後、新しいネイル体験やさらなる付加価値とサービスを研究するとともに、プリントする際に塗布するネイルカラーの開発も進めていく。

 メークアップアイテムは、ブランド横断で機能別、カラーグループ別に展開する。AR(拡張現実)・AI技術を使用したサービスを活用し、アイテムをパーソナルにリコメンドする。ヘアケアアイテムについても、ブランド横断で試せるスペースを設置する。スタイリング剤等のアウトバスアイテムだけではなく、普段店頭では試しにくいシャンプー等のインバスアイテムも試せる環境を整え、プロのスタイリストによるスタイリングを受けられるようにする。

 店舗スタッフのほか、研究員をはじめとする様々な職種のスタッフが直接顧客と接点を持てる環境を整えることで、リアルタイムに顧客ニーズを捉えていく。

 店舗詳細/所在地=東京都中央区銀座7-10-1▽フロア数=2フロア▽延床面積=約500㎡▽オープン日=2019年12月17日▽営業時間=11時~20時(不定休)
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