花王、「タイ北部FURUSATO環境保全プロジェクト」第2期を開始

粧業日報 2019年11月20日号 5ページ

花王、「タイ北部FURUSATO環境保全プロジェクト」第2期を開始
 花王は今年4月より、タイ北部で社会問題化している急激な森林の減少や土壌劣化による水害などの環境問題改善を目指し、「タイ北部 FURUSATO 環境保全プロジェクト」の第2期(実施期間:2019年4月~2022年3月、実施場所:チェンライ県チェンコン郡 リムコン地区)を開始した。


 公益財団法人オイスカの協力のもと、第1期に植林した地区で引き続き環境保全を行い、収入向上につながる作物の栽培を開始する。また、近隣の新たな地区で植林を実施することで、地域の人々の生活に貢献していく。

 同社は2012年4月から2017年3月までの5年間、「タイ北部 FURUSATO 環境保全プロジェクト」に取り組み、行政の担当者や地域住民、近隣の学生や花王グループ社員によって、約35ヘクタールの土地に4万2500本を植林してきた。同時に、森林を守り育てる人材を育成するため環境教育を実施し、現在では植林地の日々の管理保全は地域住民の手で自主的に行われるようになっている。

 第1期プロジェクトを通して、地域の人々の環境保全に対する意識が高まり、森を適切に管理し、生活の基盤づくりに生かそうという機運が生まれていることから、今年4月に開始した第2期プロジェクトでは、第1期に形成した森林の約1.6ヘクタールの土地で、アグロフォレストリーとして、竹(タケノコ)、しょうが、バナナなどの作物を栽培。栽培に関する知識と技術を提供し、収穫した作物の販売による住民の収入向上を支援している。

 また、第1期同様に、住民を主体とした年間約3ヘクタール(3年で計9ヘクタール)の植林を実施。植林地の準備作業、植林、その後の管理作業(年3回の草刈)、防火帯づくり、山林火災対策などを行っている。

 こうした活動を通して、地域の人々の生活の中で、形成された森林が持続的に維持、活用されることを目指す。

 同社では、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を発表しており、今回の環境保全プロジェクトを含めた花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでいく。
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