進洋 石井聖一社長、化粧品用自動包装フィルム開発に注力

週刊粧業 2019年12月2日号 20ページ

進洋 石井聖一社長、化粧品用自動包装フィルム開発に注力
 石井聖一氏は大学卒業後、西友ストアーでの4年間の勤務を経て、父が創業した進洋へと入社し、1996年に社長に就任した。

 1953年に創業した進洋は、1955年に日本初のミニパックフィルム自動包装機を開発した企業と提携し、当初は医薬品の錠剤や粉末を封入する自動包装用フィルムの販売をメインとしていた。

 その後、調味液やスープなどの食品用ミニパックフィルムの加工・販売がメインとなり、1990年代初頭からは化粧品用ミニパックフィルムも手掛けるようになった。

 石井氏が社長に就任した当時は、事業のメインだった食品用フィルムがコモディティ化による価格競争に陥っていた時代で、「単に注文を受けて注文を出すだけの仕事では液体自動包装フィルムの専門商社としての存在意義がない」と考えた石井氏は事業の軸足を化粧品用へとシフトし、独創的で新規性がある付加価値の高い化粧品の自動包装用フィルム開発に注力してきた。

 「『実験大好きカンパニー』を掲げる進洋だからこそ、競合他社が真似できないような面倒で技術的に難しいと断られた案件にも柔軟に対応している」

 今年10月29日~11月1日に幕張メッセで開催されたJAPAN PACK2019では、液体ミニパウチ用フィルムの新提案として、アルミを使わない環境にやさしい透明蒸着フィルムを採用し、アルミ箔不使用でも酸素と水蒸気の透過度がアルミ箔と同等レベルを実現した「エコバリア(SW・SH)」を紹介した。

 「アルミ箔のフィルムはこれまで金属探知機が使えなかったが、エコバリアSWタイプでは使えるため、異物混入リスクが軽減できる。環境に配慮した脱アルミフィルムはこのほか、表面に紙を採用したものも提案している。こうした当社のモノづくりを支えているのは提携工場の方々であり、今後はさらに関係性を強固にし、1人でも多くのお客様の要望に応えられる研究開発を進めていく」
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