週刊粧業選定、2019年化粧品日用品業界10大ニュース

粧業日報 2019年12月6日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 1位「化粧品・日用品各社のESG・SDGsへの取り組みが活発化」
  • 2位「化粧品・日用品メーカー、工場・研究拠点の強化へ」
  • 3位「インバウンド消費が鎮静化する中、化粧品市場は前年超えへ」
  • 4位「化粧品大手、異なるアプローチで美容医療領域に進出」
  • 5位「パーソナライズ&サブスクサービスが話題に」
  • 6位「高級化粧品販売、大手ドラッグ参入で再編へ」
  • 7位「化粧品大手4社の旗艦店が美の発信地・銀座に集結」
  • 8位「技術革新をテコに衣料用洗剤市場が活性化」
  • 9位「化粧品OEM各社、市場減速に備える投資段階へ」
  • 10位「化粧品原料各社、先進的な取り組みで表彰ラッシュ」
週刊粧業選定、2019年化粧品日用品業界10大ニュース
1位「化粧品・日用品各社のESG・
SDGsへの取り組みが活発化」      

 化粧品・日用品業界にとって2019年は、まさに「ESG・SDGs元年」であり、その言葉を耳にしない日はなかった。社会や環境を意識した経営戦略なしに、長期的な企業利益や企業価値を向上させるビジョンは描けないという認識が多くの企業経営者の一般常識となり、各社から次々と新たな戦略が発表された。

 花王は今年4月、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を発表し、同社のユニバーサルガイドラインに適合する新規品、改良品の比率を2030年までに100%とすることや、2030年には革新的なフィルム包装容器を年間3億個普及させることなど、チャレンジングな数値目標を掲げ、ESGの分野で業界を先導する姿勢を鮮明にした。

 ライオンも今年6月、2050年に向けた新環境目標「LION Eco Challenge 2050」を制定した。こちらも、2050年までに事業所活動におけるCO2排出量ゼロ、ライフサイクルにおけるCO2排出量半減を目指すというチャレンジングな目標で大きな関心を集めた。

 化粧品業界では、資生堂が環境・社会・文化の3つのジャンルで社会価値を再定義し、ESG+C(文化)によってより良い社会の実現を目指す方向性を示したほか、コーセーが「社会からの期待や要請」と「自社にとっての重要度と社会へ与える影響の大きさ」の2つの軸から評価を行い、SDGsのうち優先すべきテーマを5つに特定、進むべき方向性を示した。

 アルビオンの小林章一社長は業績発表会で「最近では、若い女性を中心に、企業の社会的責任や環境対応などへの関心が高まっており、企業としての姿勢や考え方がますます重要になってきている。当社としても今後は、SDGsという視点を大切にしていく」とその重要性について言及している。

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