エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発

週刊粧業 2019年12月9日号 5ページ

エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発


説得ではなく「納得」を大切に
サービス生み出す意識で臨む

 ――開発において最も注力した点をお聞かせください。

 松田 今回の肌測定機開発は、これまでとは全く違う新しい挑戦でした。ポテンシャルという要件定義が先にあり、数値という定量的なデータを定性的なアウトプットに落とし込むという部分については、DECENCIA社と何度もディスカッションを重ね、試行錯誤しました。

 お客様に数値を全く見せないのではなく、あくまで数値を提示しながらも、誰かと比べることなくポテンシャルを表現しなければならない。形のないレベルからのスタートだったため、開発よりも企画に一番時間をかけ、ポテンシャルを表現するためのアイデアを、様々な角度から出し合っては考え直すという連続でした。

 小倉 松田さんは最終的な仕上げに関しても、UIの設計など、かなり細かい部分まで検討してくださいました。当社が実現したい部分だけでなく、気が付かない部分にまでパターンを1つずつ、丁寧かつ迅速に対応してくださり、改めて気が付かされる部分も多かったです。

 経験をたくさん積んでいる松田さんの知見と粘り強さがあったからこそ、限られた期間の中で高い完成度を実現することができました。

 松田 抽象的なイメージから始まった今回の開発が形になった要因として、DECENCIA社の理念がぶれなかったということも大きいです。「その人の肌の長所(ポテンシャル)を見つける」という明確なゴールが共有できていたからこそ、時間をかけながらも完成に至ることができました。

 当社では「説得ではなく、納得」という考え方を大切にしています。

 BCの方が納得感を持って商品を提案できる、お客様が納得感を持って商品を購入できる、双方にとって良い関係性を構築し、「あなたから買いたい」というお客様を増やすための肌測定機を開発したいと考えました。大切にしている方向性が一緒だったからこそ、何度もディスカッションを重ねる中で徐々に形が見えてきました。

 小倉 また、ポテンシャルを見つけるというイメージが固まった後も、納得感の地ならしに時間がかかりました。肌に悩む方の背中を押しながらも、数値による納得感を持ってもらうために試行錯誤を重ね、数値の微調整を何度も行いました。

 中村 今回の開発を通して、ここまでクライアントのビジョンに寄り添ってくださる会社は他にはないと感じました。タイプ別のアウトプットをどのように具体化するべきかわからず、プロジェクトが進捗しない中でも、エスキュー社は聞き方を変えるなど、多角的なアプローチで粘り強く向き合ってくださいました。

 松田 触診と測定機の数値のずれが、結果的にお客様の信頼を損ねることにつながってはなりません。当社は開発会社であると同時に、サービスを提供するという理念があります。前例のないプロジェクトだったからこそ、ただの肌測定機ではなく、サービスを生み出すという意識で臨みました。

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