エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発

週刊粧業 2019年12月9日号 5ページ

エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発


 ――肌測定機導入後の反響はいかがでしょうか。

 沢野 既にお客様の来店動機の1つになってきています。肌測定を通して肌を知り、納得した上で商品を購入してくださる方が多く、正しい量や使い方もご提案通りに使っていただけています。敏感肌に悩んでいる方は「肌を褒められた」という経験を持つ方が少なく、とはいえただ褒められるだけでは素直に受け入れることができません。

 「Potential Finder」では、背中を押すアウトプットを重視しながらも、根拠としての数値も提示しているため、お客様の納得感につながっており、「私の肌をわかった上で、認めてもらえたことが嬉しい」などの声が届いています。SNS等のお客様の反応からも、今回のコンセプトが肌測定機を通じて正しく伝わっていることがわかります。

 また、初めのうちは今までにない肌測定機に困惑していたBCも、カウンセリングの回数を重ねることで、自信を持って提案できるようになってきました。お客様との結びつきも強まっており、BC側も「肌測定をやりたい」という考えに変わってきています。オープン前の研修の時よりも、雰囲気が明るくなった印象さえ感じられ、「Potential Finder」がエンゲージメントツールとして、BCとお客様を巻き込んだ、明るい場づくりを実現しているように感じます。

 小倉 開発段階では、9月のオープンに間に合わない可能性もあり、既製品で代替する案まで出ていました。しかし、初の実店舗において、当社のコンセプトを実現する場づくりの大事な1要素として、肌測定機は絶対譲れない部分でした。

 結果、当社が目指した概念と数値が見事に融合した肌測定機が完成したと考えています。今回のプロジェクトは、肌測定機を開発したというよりも「Potential Finder」という新たなサービスを開発したといえます。

 松田 過去に前例のない試みだったと思います。抽象的な理想に近づくために、数多くのアイデアの中から「違うとわかること」を除外していき、徐々に骨格が見え始めました。DECENCIA社にもデータ提供等、様々な協力をいただきながら、「肌を褒める」という最終形を作り上げた試行錯誤の開発を振り返ると、非常に楽しかったという印象があります。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > エスキュー、肌のポテンシャルを発見する肌測定機を開発

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop