牛乳石鹼共進社 宮崎社長、人と地球にやさしく愛され続ける会社に

週刊粧業 2020年1月1日号 69ページ

牛乳石鹼共進社 宮崎社長、人と地球にやさしく愛され続ける会社に
 昨年を振り返りますと皇位継承で令和時代が幕を明け、ラグビーワールドカップでは日本チームの健闘等の明るいニュースもありましたが、各地で多く自然災害に見舞われた年でもありました。

 また、米中貿易摩擦による世界経済の減速は、内需の柱である企業の設備投資にも影を落としています。国内景気においては、個人消費が低調のまま推移し不透明な要素を残した1年となりました。

 そうした中、当社の昨年上期(4月₋9月)については、主力の固形石けんの好調に加え付加価値商品の売上構成比の拡大により、増税前の駆け込み需要を織り込んでも売上・利益ともに目標通り達成致しました。

 当社では今期まで第六次中期経営計画として、①新規事業に対する体制づくり、②既存事業の更なる強化、③業務の見直しによる生産性の向上、④人材の確保と教育に対する体制づくり、に取り組んでおります。

 設備投資に関しては新製造所を増築し、品質及び生産能力の向上とエネルギー効率見直しによる環境負荷の低減を進めました。人材育成については社員の個々の成長を促す為の研修や教育制度の充実、自己啓発に向けた環境を整えました。

 既存事業では身体洗浄料を中心に「カウブランド無添加シリーズ」等の付加価値商品の開発と育成を行ってきました。新規事業については準備室を設置し、具体的な事業計画に落として今後進めていきます。

 固形石けんの価値向上に向けた様々な取り組みを進めていく中でポップアップストア「AWA₋YA」を一昨年は京都、昨年は福岡で開催致しました。

 新しい商品やサービスを提供することは大事ですが、自社の理念や存在に永年「共感」して頂いている多くのお客様とのコミュニケーションを大切に続けていく事が私たちの目指す製品づくりや熱烈な「ファンづくり活動」につながると再認識致しました。

 世界の景気は不透明ながらも、東京オリンピックが開催され、アジアを中心にした訪日客の増加は景気を下支えするでしょう。

 一方、流通の現場においては労働人口の減少、キャッシュレス化、ビッグデータの活用などで省人化とローコストオペレーションに向かい消費行動もめまぐるしく変化しております。また2015年に国連で採択された持続可能な開発目標である「SDGs」に取り組む企業姿勢もますますクローズアップされていくでしょう。

 このような時代であるからこそ、企業理念である「ずっと変わらぬ やさしさを。」を肝に銘じ、人と地球にやさしく「愛され続ける会社」を目指して邁進していく所存です。
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