弊社は、2017年の90周年を期に、100周年を迎える2027年でのありたい姿として、過去の積み上げにはとらわれない未来志向の新しい「夢」である「VISION2027」を策定しました。
2017年4月からスタートした第12次中期経営計画(2017年4月~2020年3月、以下MP₋12)は、この「VISION2027」実現のための「企業基盤整備期」と位置付け、2019年度はこの最終年度となります。
企業基盤の整備として、新たに見直した理念に対し、海外グループを含むグループ全社員への理念教育を実施し、理解・浸透を図りました。
また、グループ全社員が同じ制度のもとで成長できるグループ人事制度の見直しや理念をベースにした働きがい・創造性・生産性を向上させる働き方改革、グループ全社への共通会計システム導入に向けた対応など、さまざまな基盤整備に取り組みました。
2019年度は、これ以外にもグローバルマーケティング体制の推進、基盤技術の研究開発推進、EC事業の強化、新たな販売チャネルへのチャレンジなどMP₋12の経営基本方針に基づいた取り組みを実施しました。
グローバルマーケティング体制の推進としては、昨年9月にギャツビーブランドの各国のマーケティング担当者が青山オフィスに集結し、マーケティングのサクセス共有やブランドの価値づくりのためのディスカッションなどを行うマーケティング国際会議を開催しました。
また、ビフェスタブランドでは8月29日を「Happy Bifesta Day」として、ビフェスタユーザーを招いてのファンミーティングを開催いたしました。
基盤技術の研究開発推進では、汗腺・皮脂腺の研究だけでなく、14年にわたって研究を続けてきた、細胞の感覚センサーTRPチャネルのひとつであるTRPM4の表皮角化細胞における免疫反応制御、さらにこのTRPM4の活性化成分の発見など、商品化に結びつく研究開発を積極的に実施しました。
EC事業の強化としては、T mall Globalに旗艦店をオープンし、新たな販売チャネルへのチャレンジとしては、オンラインショップサイト「HIBInoBI(ヒビノビ)」をオープンしました。
今年4月から始まる第13次中期経営計画では、VISION2027でのありたい姿「総合化粧品ではなく唯一無二の強みを持った化粧品会社」を目指して、MP₋12で整備した企業基盤を元に「変革と挑戦」に取り組んでまいります。
そして、「人間系企業」という考え方を根幹に据えた理念のもと、世界中の人たちのさり気ない日々の生活場面、ライフスタイルの中に何か違う発見のある価値をご提供すること、絶えずフローするのではなくストックとなるような、本物の価値をご提供することで、世界中の人たちのお役に立ちたいと考えます。