花王グループカスタマーマーケティング 竹内社長、ロイヤル顧客づくりとESG戦略の推進を

週刊粧業 2020年1月1日号 6ページ

花王グループカスタマーマーケティング 竹内社長、ロイヤル顧客づくりとESG戦略の推進を
 花王グループカスタマーマーケティング(竹内俊昭社長)は2020年度、ロイヤル顧客づくりの提案やESG戦略の一環で、廃棄物ゼロとホワイト物流の推進に取り組む。

 また化粧品の配荷、売場のあり方を見直し、企業や個店の特性に合わせたブランドや美容部員の配置を進める。「企業として売上・利益を重視しながら、サステナブルな社会をお得意先といっしょにつくっていきたい」と語る竹内社長に、トイレタリー・化粧品市場の動向と販社としての戦略についてインタビューした。

2019年は化粧品市場が99%
トイレタリー市場が102%で推移

 ――2019年の市場動向について、お聞かせください。

 竹内 トイレタリー市場は1~11月の累計金額ベースで前年比101.8%、数量ベースで100.3%となっています。12月の数値が確定していませんが、暦年で前年を上回る見通しです。ただ四半期別でみると1~3月は103.3%(金額ベース)、4~6月は100.3%、7~9月は110%、10~11月は89.4%となります。

 12月もそれほど良くないので、第4四半期は前年割れとなりそうです。第1四半期はシーズンの立ち上げでUVを含め春の新製品で付加価値品が比較的好調に推移しました。

 その後、天候不順で制汗剤やUVが低迷し、市場全体が厳しい状況でした。7月は苦戦しましたが、9月の消費税増税前の駆け込み需要で7~9月は2ケタ増となりました。

 9月は、予想したほど伸びませんでした。増税前の最後の2週間は5年前の増税の時と同じ程度の伸びをみせましたが、増税前の10週間の数値をみると、トイレタリーで5P、化粧品で9P下回りました。

 その分、10~11月の回復が早いのではないかと思っていましたが、台風の上陸や週末の天気が悪かったこともあり、増税後の8週間は2014年とほぼ同じ数値でした。

 化粧品市場は11月までの累計金額ベースで99.2%、数量ベースで99.6%と、前年を割り込みました。増税後もトイレタリーと同じような動きで、全体的に回復が遅れているようです。当社の状況も、市場の動きとほぼ同じです。

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