東洋ビューティ、機能的価値の多様化・高度化を推進

週刊粧業 2020年1月27日号 8ページ

東洋ビューティ、機能的価値の多様化・高度化を推進
 化粧品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、イノベーションセンター・中央研究所を核に、処方開発から、基礎研究有用性評価、安全性・安定性評価まで行える総合的な研究開発体制で新たな化粧品の価値創造に取り組んでいる。

 また、関連会社でヒト臨床試験やモニター調査を行うセブンオーワンリサーチ(東京)は、米国の評価試験受託会社・Stephens社と提携しており、年齢や性別に加え、人種や肌質など目的に応じて評価試験データを取得できる体制が整う。

 中央研究所の久間將義所長は「化粧品の標榜方法の規制が厳しくなる一方で、消費者の美容機能に対する意識が高まり、新しい付加価値を加えたいというニーズは高まっている」と傾向を述べ、「当社から提案する製品に関しても複数のエビデンス資料を揃えることを推進している」と語った。

 また、近年は自社独自の研究技術を活かし、化粧品メーカーや大学・研究機関との共同研究の取り組みも進む。

 それら研究成果は関連学会などで発表している。

 共同研究の一例として、肌の光老化に関する研究では、赤外線の皮膚への影響を明らかにした上で、近赤外線の遮断効果の評価測定法を確立し、近赤外線を防御して、赤外線影響を技術的にコントロールする化粧品製剤の開発が進む。

 「当社はOEM/ODM会社であるため、製品化を見据えた技術開発を進めている。その点も様々な企業や大学に関心を持っていただけている一因だと感じている。今後、グローバル競争の激化とともに『メイド・イン・ジャパン』の訴求力も徐々に下がってくる。そうした中、当社を選んでいただけるプラスαの価値をいかに提供できるかどうかがカギになる。学術発表や特許などの知財を確保しながら、研究や技術のレベルと信頼性を担保していく」(久間氏)
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