プラネット、「ロジスティクスEDI概要書」を策定

粧業日報 2020年3月11日号 3ページ

カンタンに言うと

  • メーカー・卸売業・物流事業者の物流標準EDIの方向性を提示
プラネット、「ロジスティクスEDI概要書」を策定
 日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(田上正勝社長)は、化粧品日用品業界の物流課題の早期改善に貢献すべく、メーカー各社の協力のもと、「ロジスティクスEDI概要書」を策定した。

 昨今、化粧品日用品業界における企業間の物流業務では「労働者人口減少によるドライバー不足」「物流拠点での納品時の長時間待機」など、様々な問題が顕在化している。

 こうした企業間物流の滞りは、生活者が商品を購入する小売店舗へ適時に商品が届かなくなるという事態につながる恐れがある。

 今回、策定された「ロジスティクスEDI概要書」では、メーカー・卸売業・物流事業者(倉庫事業者・輸配送事業者)間での、現状の物流業務を整理して作成した業界の標準的な物流業務・情報の流れ(27種類の標準EDIデータ定義案等)に加え、将来予想される物流業務の流れが記載されている。

 同社はロジスティクスEDIの推進により、「物流費比率の低減」を目指していく。個社単独では難しい物流課題に業界全体で取り組むことで「車両待機の長時間化」「積載効率低下」「多品種少量の多頻度発注による車両増」「荷物の積み下ろし時間・荷捌き時間の長時間化」などの課題解決を目指す。

 今後、標準EDIサービス利用企業とともに、「ロジスティクスEDI概要書」に基づいた改善活動を推進していく。

 将来にわたって物流機能強化に貢献し続けるため、時代に合わせた最新のIT環境を活用し、商品の個別識別やパレットの個別識別対応なども視野に入れた新しい物流技術と連携したサービスを提供する。まずは、ロジスティクスEDIの新しいデータ種の2020年内の提供を予定している。

 今後、「ロジスティクスEDI概要書」にもとづく新しいサービスにより、業界のメーカー・卸売業・物流事業者の3者間のデータ活用が進み、物流課題が解消することで、商品を安定的に供給し続けることができる「持続可能な物流の実現」が期待される。
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