ライオン、「キレイキレイのまち 坂出」第2期経過報告会を開催

粧業日報 2020年3月13日号 3ページ

ライオン、「キレイキレイのまち 坂出」第2期経過報告会を開催
 ライオンは2月12日、香川県坂出市と共同で取り組んでいる社会貢献活動「キレイキレイのまち 坂出」プロジェクト第2期(2019年4月1日~2023年3月31日)経過報告会を坂出市役所で開催した。

 同プロジェクトは、坂出市に同社最大規模のハンドソープ製造工場があることから、2014年に坂出市とライオン、同社100%子会社のライオンケミカルが3者共同で開始し、市民への「正しい手洗い習慣」浸透・定着に向けた啓蒙活動を通してインフルエンザ・ノロウイルスの感染予防や学級閉鎖ゼロを目指している。

 プロジェクト第2期にあたる昨年4月からは、手洗い啓発に加え「口の清潔習慣」の向上・浸透に向けたオーラルヘルスケア啓発活動を行うことで、第2次坂出市健康増進計画(2015年~2024年)の目標である「健康寿命の延伸」「生活の質の向上」の実現を図っている。

 会の冒頭、綾宏市長は「人々の幸福と生活の向上に寄与する『愛の精神の実践』というライオンの社是と、市の方針『健幸のまちづくり』は、規模は違えど目指すところは同じだ。人々に健康や幸福を浸透させていくというのは崇高な目的だと自負している」と語り、続いてライオンの小和田みどりCSV推進部長は「手洗い、オーラルケアの習慣化は健康寿命の延伸につながる非常に重要な取り組みだ。市全体が、世の中が『健やかに』『幸せに』なるよう3者で力を合わせていく」と述べた。

 昨年のオーラルヘルスケア啓発活動では、坂出市が健康関連職員を、市民に歯みがきの知識や実技を指導するための「オーラルヘルスケアリーダー」(以下、OHL)として養成する講習会を5回実施した。

 なお、このOHLによる市民への歯みがき指導の実績は、ライフステージ別に保育園・幼稚園18件、小学生1件、中学生1件、高齢者19件となっている。また、坂出市内の全小学校(11校)が「全国小学生歯みがき大会」に参加し、歯や歯みがきについて学んだ。

 手洗いに関しては、市内公共施設107カ所へ「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」を設置したほか、市民イベントでの「手洗いチェック」などによる啓発活動を行った。市民イベントでの啓発活動はプロジェクト開始時から行っており、延べ7000人に対して手洗いチェックの啓発を行ってきたという。

 広報活動については、市庁舎の懸垂幕や公共施設でのポスター掲示、市広報誌への連載などに加えて、昨年6月に同プロジェクト専用Webサイトを開設した。

プロジェクトの認知度高まり、
歯磨き・手洗い実施率が向上

 2019年に坂出市民を対象に行ったアンケート調査(n=3716)では、同プロジェクトの活動認知度がさらに高まり、前年比4.8P増の80.8%となった。

 また、プロジェクト達成に向けた目標も順調に推移しており、「1日3回以上の歯みがき率」は前年比1.9P増の45.2%(全国平均:37%、2022年度目標:50%)、「小学生のデンタルフロス使用率」は前年比7.8P増の38.3%(全国平均:25%、2022年度目標:40%)、「歯の定期検診受診率」は前年比5.7P増の54.5%(全国平均:36%、2022年度目標:55%)となっている。

 手洗いについても、「小学校での正しい手洗い実施率」が前年比17.3P増の41.9%、「教育現場での手洗い指導を行った教職員数」が22名増の83名と大きく数字を伸ばしている。

 2020年度については、引き続き「親子体力づくり」などの市民イベントを通し啓発活動を行っていくほか、今年5月には「キレイキレイ 薬用ハンドソープ」のボトルデザインリニューアルに合わせて市内公共施設に設置したハンドソープボトルを交換し、市のゆるキャラ「さかいでまろ」シールの貼付も行う。

 また、新たな取り組みとして、7月に開催される市の自主防災リーダー研修にて「災害時の清潔健康ケア」講演会を予定している。

 同プロジェクトでは、これまで全てのライフステージに対する啓発活動を推進してきたが、習慣化にあたっては子供の頃からの意識づけが重要なことから、今後は特に園児・小学生・保護者への啓発を重点的に行っていくという。
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