ニッケンかみそり、女性用の敏感肌向けかみそりを発売

週刊粧業 2020年3月16日号 11ページ

ニッケンかみそり、女性用の敏感肌向けかみそりを発売
 ニッケンかみそりでは、近年「鼻毛カッター」や「ヘアカッター」といった、ユーザーの細かなニーズに焦点を当てた商品開発を進めている。

 2018年にはクラウドファンディングサイトMakuakeで「耳毛抜き」を先行発売し、現在はAmazonなどECで販売している。

 「ターゲットをピンポイントに絞り込んで展開し、地道に売れ続けている」(佐藤達也社長)

 今年1月には、3年前から開発を行っていた「3枚刃ボディ用かみそり 敏感肌用」を同クラウドファンディングサイトにて先行予約発売した。

 同社では女性約1200人へのアンケートを通して、かみそりの使用により肌荒れや出血を経験した人の約2割が「かみそりが自分の肌質に合っていなかった」と回答したことに着目した。

 ボディ用では初めて、刃のピッチが従来品の2倍細かい「マイクロガード刃」を採用したことで、肌当たりがソフトで荒れやヒリつきが起きにくいという。

 また、刃本来の剃りやすさを維持するDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施した3枚刃となっているため、肌への負荷を軽減しつつもしっかりと剃ることができる。

 「当初の想定よりもクラウドファンディングの目標額を達成するまでが早かった」(佐藤社長)

 今後はさらにECに力を入れる考えで、安い消耗品は運賃を考えると割高になることから、悩み解決に特化した高付加価値商品に注力していく。

 2019年の同社の業績は前年と同程度となっており、売上の比率は国内が7~8割で、残りが中国への輸出だという。

 「対中国については昨年、カミソリ刃の輸出が約10%伸びたことから、今年は増産に向けた設備投資を行っていく。3~4年かけて設備の新調を進める」(佐藤社長)
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