日光ケミカルズ、油溶性ビタミン誘導体をヘアケアで提案

C&T 2019年12月16日号 54ページ

日光ケミカルズ、油溶性ビタミン誘導体をヘアケアで提案


 さらに目視による官能評価を行ったところ、ダメージ毛髪と比較してしっとり滑らかな「つや」や「まとまり感」の改善が確認されている(図)

 毛髪中のアミノ基と短時間で結合する反応性の高さのほか、毛髪表面に強固に結合しているため、洗髪を繰り返してもダメージ修復効果が持続され、美髪をキープすることができる。また、18-MEAの代替となる原料は他にもあるが、熱処理によって結合を促進するものが多い中、「NIKKOL VC-IP」の結合による補修にはドライヤーやヘアアイロンによる熱を加える必要がない。

 「現在、効果や仕上がりの面からアウトバスのヘアオイルやミルクを中心に理美容専用品への採用が多い。熱処理をすることなく補修できるため、スタイリングやケアにドライヤーやアイロンを使用しないシーンにもおすすめ」(同社)

 「NIKKOL VC-IP」はこれまで、美白や活性酸素消去、コラーゲン合成促進などの効果が期待できることから、スキンケアアイテムへの採用実績を重ねてきた。

 そして、毛髪補修効果の知見を得られた2017年からヘアケア分野への提案を開始し、現在、アウトバスケアアイテムを中心に採用が進んでいる。

 また、2019年からは完全植物由来の「NIKKOL VC-IPV」の提案を開始した。「NIKKOL VC-IP」と同等の効果があり、活発化しているナチュラル・ボタニカルコンセプトのトレンドに対応する原料として引き合いも増加しているという。

 「今後、ヘアケア原料としての認知をさらに獲得していきながら採用につなげていきたいと考えている。現在市場では、高価格帯のスペシャルケアアイテムも支持されている中で、高付加価値型商品への提案にも注力していく」(同)
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