宮本、面積拡大の工場で人材確保に注力

週刊粧業 2020年3月23日号 9ページ

宮本、面積拡大の工場で人材確保に注力
 容器の販売を行う宮本は、前期(2019年11月期)の実績が前期比19%増と好調な業績で着地した。

 その背景として、昨年1月に施行された中国のEC法の影響を受け市場全体はシュリンクしているが、国内展開を主軸とする同社の業績はほとんど左右されなかった。

 加えて、既存製品の受注が伸長し、前々期(2018年11月期)の25%増にプラスする形の推移を見せている。

 今春は、昨年9月に移転した八潮工場の生産体制の増強を図る。従来の約1.5倍の面積を誇る同工場にはこれまでに印刷ラインを増築しており、現在は人材確保に注力している。

 今後は確保した人材を3~5年をかけて育成し、納期を迅速化できる基盤体制を構築していく。

 容器開発では、同社が日本総代理店を担う韓国のTORY KOREA社とプレステージ商品向けの新製品に力を入れている。一方、国内では低コスト向け製品を新たに開発しており、それぞれ来年1月に開催される「化粧品開発展」での披露を予定している。

 また、メール便対応の容器に関しては、今夏の展開を目指している。市場に投入されているメール便容器の利点を取り入れつつ、デザイン性にこだわった同社の製品は、サンプルではなく本品として展開できる形状とすることで差別化を図っていく。

 このほか、バイオマス容器やリフィル容器など環境にやさしい製品を取り揃え、顧客の要望に柔軟に対応できる体制を整えている。

 今後について宮本浩樹社長は、「もともと責任が担保できない海外展開を視野に入れていないので、まずは国内で堅調な展開を続けていく。長期的・継続的に事業基盤を固め、企業責任を果たすとともにさらなる事業の発展に努めていきたい」と語った。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 宮本、面積拡大の工場で人材確保に注力

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop