資生堂、中国・上海に新たな研究開発拠点を設立

粧業日報 2020年4月1日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 美容・健康産業特区「東方美谷」に進出
  • 環境配慮や有用性評価法など先進的な研究を推進
資生堂、中国・上海に新たな研究開発拠点を設立
  資生堂はこのほど、中国・上海奉賢区の美容・健康産業特区「東方美谷(The Oriental Beauty Valley)」(以下、東方美谷)に、中国イノベーションセンターの新たな拠点を設立することを発表した。世界の化粧品市場売上ランキング上位の化粧品会社で東方美谷に進出するのは同社が初めてという。

 東方美谷は、2015年に設立された化粧品・食品・医薬品・バイオテクノロジーなど美容・健康産業を中心とした経済特区で、「中国の化粧品の都」と呼ばれ、幅広い産業や人材が集まり、中国のみならず全世界の美容・健康産業の発信地となることが期待されている。

 今後、同地区内で展開する様々な企業・機関と協働し、中国の化粧品業界をリードするとともに、グローバルでの持続的な成長を加速していく。

環境配慮や有用性評価法など
先進的な研究を推進

 資生堂は、中国現地の市場動向をとらえた既存ビジネスのイノベーションにより新たな価値創造と新規事業開発の推進拠点として「中国事業創新投資室」を2019年に設立した。

 今回設立する新拠点は、技術のイノベーションを通じて先進的な研究開発や化粧品のプロトタイプの開発などを行う技術革新の拠点と位置づけており、多くの企業や研究機関が集まる地区で本業を通じたサステナブルな価値の創造を目指す。

 新たな拠点は、他機関・企業とのコラボレーションにより多様な発想を取り入れる研究スタイルを主軸とし、将来にわたり重要な環境に対応した化粧品の技術とプロタイプ開発など「環境に配慮した化粧品の研究」や、中国の生活者に寄り添った肌悩みへの改善度評価法や化粧品持続効果評価法など「新たな有用性評価法研究」に取り組んでいく。
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