Luci、外出先や自宅で色検査が可能な自然光ハンディライトが好調

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業が在宅勤務を強いられる中、LED照明メーカーのLuci（ルーチ）では自然光（太陽光）に近い演色性を保持した持ち運べる検査照明「Luci TeSOLA（ルーチ・テソラ）」が、化粧品業界で採用が広がっているという。

　ルーチ・テソラは、JIS規格の光源色に準拠したLEDハンドライトで、印刷物の色校正に適したD50光源と、製品の細かい色や傷の検査に適したD65光源を1台で切り替えることが可能だ。

　バッテリー充電式で、工場や営業先の外出先から自宅や作業デスクなどにも持ち運びができ、高演色性のLEDランプ（Ra96）のため、どこでも自然光に近い環境が作り出せる。

　「3～4年前までは、色の再現性を示す演色性の高い検査照明といえば、色校正室や検査室で使われるような電気工事が必要な天井照明か、持ち運べるタイプでもペン先ほどの極小サイズしかなかった。ルーチ・テソラは面で光る自然光ハンディライトで、光源色の切り替えも可能な点が従来の持ち運べる検査照明と大きく異なる」（同社）

　4月中旬からは、持ち運べる検査照明の新たな提案としてポータブル色検査ツール「Luci LIGHT BOX（ルーチ・ライトボックス）」を展開する。

　ルーチ・ライトボックスは、日本印刷協会より推奨される観察条件（演色AAA相当）の演色性を備えており、天井照明の影響を受けにくい遮光環境の中で色や傷の検査を行うことが可能だ。D50光源とD65光源の2タイプを展開し、折り畳み式で手軽に収納しやすい設計となっている。

　「ボックス式の自然光照明は他でも既にあるが、高額で持ち運びができない据え置きタイプしかないのが現状だ。ルーチ・ライトボックスは、安価なうえ『軽い・明るい・手軽』の3つのLIGHTを実現している。在宅勤務の広がりを受けて、一早くお届けするために当初予定を急遽繰り上げ、まずは50台を提供できる体制を整えた。化粧品業界に向けては今後、メーカーをはじめ印刷会社やOEMなどの製造会社にも当社の自然光検査照明をアピールしていきたい」（同社）