サンスター、山梨工場内で洗口液の新工場棟建設に着手

粧業日報 2020年5月12日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 容器成型・充填・包装に対応した一貫生産で生産能力が現状の3倍に
サンスター、山梨工場内で洗口液の新工場棟建設に着手
 サンスターでは、山梨県南アルプス市にあるサンスター技研山梨工場の敷地内に、洗口液などを生産する新工場棟の建設に4月中旬から着手し、2021年度内の稼働を目指す。

 同グループでは、大阪府高槻市にハミガキや洗口液などを生産する高槻工場を持ち、その周辺に複数の営業・研究施設などを展開している。

 現在、これらの施設を集結し、製品開発を加速させる再開発プロジェクト「新みらい高槻プロジェクト」を進めている。

 今回の新工場建設にあたり、国内拠点の再開発を進める中で生産拠点の見直しも行われ、洗口液の生産については、最大の需要地である関東圏に近い山梨工場の敷地内に建設することとした。

 新工場稼働後は、現在洗口液を生産している大阪・高槻工場での生産数を調整し、日本での洗口液の生産能力を最大で3倍に高め、国内外で市場が伸長している洗口液の事業拡大を目指す。

 新工場は、少量~大容量までの多種のボトルに対応できる容器成型・充填・包装の一貫生産に対応し、自動倉庫や無人搬送車、ロボット設備などによる自動化を推進する。

 また、屋上への太陽光発電パネルを設置し、高効率空調などによる環境負荷低減に対応していくほか、新耐震建築強度基準値の1.25倍の耐震強度を確保する。

 新工場概要/所在地=山梨県南アルプス市宮沢181-1(サンスター技研山梨工場敷地内▽建築面積=約5000㎡▽延床面積=約7000㎡▽階数=地上2階建▽生産能力=現高槻工場比3倍▽生産品目=洗口液など▽投資規模=約50億円
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